忌まわしい過去(プロローグ)
「キーン・コーン・カーン…」「起床~。起床~。」
(んあ゛なんだょ
)
野太いオヤジの声、
(眠い
し、抜けダルだしうぜぇ)
「おぃ
新入り
起床と言っとるんだおきろ
」
(んっ…あっ、そっか俺昨日パクら…)
薄く硬い絨毯ばりの床から起き上がると、点呼と称しチクチク嫌みを言われた。
ハァ…
(何やってんだろ、俺…)
【真夜中】
「んっおぃこれはなんだ?」
「えっ
どれですか?それは…」
「なんかのお守りか?」
「はい!おみやげでもらったやつです」
若いマッポが財布を探り黒い塊を摘まんで見せた。
俺は、飛び出そうな心臓の高鳴りを、悟られない様そう答えた。
「へぇ、へんな形だなぁ…」
財布にそれを戻した。
(助かった…。つかなんで財布に※チョコが入ってんだょ)
俺は頭んなかで、なんでそれが入ってるかぐるぐる考えてた。
(なんで…)
分かる訳なんてあるはずもないょ。なんせ俺、この20分くらい前まで、自宅で※エスを喰ってたんだから…。
(思考力ゼロ、まっいっか)
なんとか、難を逃れたとほッとしたのも束の間、今度はおっさんの方が、
「もう一度、さっきの見せてくれるか?」
万事休す!!
「あっいいですょ」
俺は、財布を差し出した。
1月の半ばだって言うのに背中を伝う汗が流れた。
おっさんが言った。
「これ、調べさせてもらってもいぃか?」
その瞬間、頭の中は真っ白だった。
「は…ぃ
」
しばらくすると、赤灯の付いた白いバンが来た。
「わたしは、生活安全科のものだ。この欠片をこの試薬に入れて液が紫色になったら、君を麻薬不法所持で逮捕するから…」
そう言って、生安科のおっさんは、それらが入った小瓶を振って見せた。
「これ、見えるか?」
ペンライトで照らされたそれは、綺麗な紫色に光っていた。
「なっこれな、2時39分不法所持の現行犯な」
【取調室】
「任意でションベンいぃか?」
「はぁ…。」
「もう、出れんから一本電話したければしていいぞ。」
俺は、完全に放心状態…。
「あっ、かぁ~ちゃん。夜中にごめんなぁ、俺捕まっちゃった。んっ北志村警察…。」
どうなるんだろ、俺…。
※(チョコ…大麻を樹脂等で固めたもの)
※(エス…覚醒剤を気化して使用する総称)
(んあ゛なんだょ
)野太いオヤジの声、
(眠い
し、抜けダルだしうぜぇ)「おぃ
新入り
起床と言っとるんだおきろ
」(んっ…あっ、そっか俺昨日パクら…)
薄く硬い絨毯ばりの床から起き上がると、点呼と称しチクチク嫌みを言われた。
ハァ…

(何やってんだろ、俺…)
【真夜中】
「んっおぃこれはなんだ?」
「えっ
どれですか?それは…」「なんかのお守りか?」
「はい!おみやげでもらったやつです」
若いマッポが財布を探り黒い塊を摘まんで見せた。
俺は、飛び出そうな心臓の高鳴りを、悟られない様そう答えた。
「へぇ、へんな形だなぁ…」
財布にそれを戻した。
(助かった…。つかなんで財布に※チョコが入ってんだょ)
俺は頭んなかで、なんでそれが入ってるかぐるぐる考えてた。
(なんで…)
分かる訳なんてあるはずもないょ。なんせ俺、この20分くらい前まで、自宅で※エスを喰ってたんだから…。
(思考力ゼロ、まっいっか)
なんとか、難を逃れたとほッとしたのも束の間、今度はおっさんの方が、
「もう一度、さっきの見せてくれるか?」
万事休す!!
「あっいいですょ」
俺は、財布を差し出した。
1月の半ばだって言うのに背中を伝う汗が流れた。
おっさんが言った。
「これ、調べさせてもらってもいぃか?」
その瞬間、頭の中は真っ白だった。
「は…ぃ
」しばらくすると、赤灯の付いた白いバンが来た。
「わたしは、生活安全科のものだ。この欠片をこの試薬に入れて液が紫色になったら、君を麻薬不法所持で逮捕するから…」
そう言って、生安科のおっさんは、それらが入った小瓶を振って見せた。
「これ、見えるか?」
ペンライトで照らされたそれは、綺麗な紫色に光っていた。
「なっこれな、2時39分不法所持の現行犯な」
【取調室】
「任意でションベンいぃか?」
「はぁ…。」
「もう、出れんから一本電話したければしていいぞ。」
俺は、完全に放心状態…。
「あっ、かぁ~ちゃん。夜中にごめんなぁ、俺捕まっちゃった。んっ北志村警察…。」
どうなるんだろ、俺…。
※(チョコ…大麻を樹脂等で固めたもの)
※(エス…覚醒剤を気化して使用する総称)
