「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」を観てきました。 | イラストレーター マルオユキヒロのへや

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 前作では鬼太郎役のウエンツ君がウエンツ君にしか見えないということで少し残念だったので、今作は直前まで観なくていいかと思っていたんですが、妖怪好きとしてはやはり行っておくべきだと考え直し、観に行きました。



(ややネタバレあり)


 前作では弱気な態度だったウエンツ君でしたが、今作では迷いがありつつも頼りになる「半ウエンツ・半鬼太郎」になっていました。


 妖怪同士の戦いも水木先生が描きそうな感じで、「さとり」との戦闘や鬼太郎がやられて丸まってしまうところなど、原作ファンも喜べる要素が多かったので、前作より確実に原作鬼太郎に近づく、いい進化をしてると思いました。


 外国妖怪「夜叉」も本来の姿とはかけ離れた洋楽スタイルの兄ちゃんですが、そういう所も鬼太郎ワールドのおおらかさの一つとして楽しめました。後でパンフを見たら原作でもギターを使ってたようです。水木先生も新しいものを古いものに掛け合わせていくのが大好きなので、パソコンや携帯電話ももう出てるかもしれません。


 ただ、いくつかいやな点もありました。


① どうしても色恋沙汰が鬼太郎に似合わない気はしてしまいました。寅さんシリーズじゃあるまいし・・。


② 呪い歌が「かごめ」ということの説明が無かったのがちょっと不満でした。この歌には「飢饉の村で口減らしのため始末する子供を選ぶための歌だった」とか「徳川埋蔵金のありかを隠した歌だった」とか、もっともらしい説がありますし。

かごめかごめ WIKI

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%94%E3%82%81%E6%AD%8C


でも「籠の目」=「六芒星 」で安倍晴明(約1000年前の陰陽師)

「籠女」=「妊婦」

の意味があるそうなので、濡れ女の千年呪い歌としてはあってるのかも。



 一緒に行った友人はその日のテンションもあいまって、すばらしい映画だったと絶賛でした。