夢と希望の年金生活
Amebaでブログを始めよう!
 5年が過ぎました。あの日職場の事務所で小さな揺れを感じ地震だと気付きました。大きな揺れは阪神淡路大震災以来でした。それでも、大した事はないなとたかを括って何事もない風で仕事を続けていた時、モニターをTVに切り替えていました。別に情報を求めたわけではなく、なんとなくです。いつもように定時で帰るつもりでNHKのニュースを見るつもりだったかも分かりません。今でも忘れません、一生忘れないでしょう。まるで、数日前にみた映画のような映像が映し出されていました。映画はイーストウッド作品「アフターヒア」でしたが、現実はとてつもなく巨大で恐ろしさは比べもになりません。しかし、私には現実感がありませんでした。すぐ前に観た映画のせいで何か作り物のような気がしていました。それは、映像が上空から撮影されたものが多くて、流される車や家がセットのように感じられたからです。5時過ぎに退社してまっすぐに家に帰り着いてつけたTVから流れる映像は信じられないものばかりです。明日はどうなるのだろうと思う気持ちも起きないほど、呆然として朝までTVのニュースを見続けていました。次の日、福島第一原子力発電所の事故が起きていたことを知ります。そこからの5年、私の内のどこかにあの衝撃と説明不能の苦しさが居続けています。
地震の被害、津波の被害、福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染の被害の三つからの回復はとても困難なことでしょうし、これからまだまだ時間がかかります。でも、やり遂げなければならないと思います。祈りを込めて。