
殺人者はそこにいる
本書では13の事件が紹介されているノンフィクション。
いずれも後味の悪さを残す。
未解決のまま闇に消えた事件も少なくなく、無期懲役で出所した男の復讐という現実的な恐怖も描かれる。
そこにあるのは突発的な狂気ではなく、恨みや欲望、自己正当化といった人間の生々しい感情だ。
13の物語を通して浮かび上がるのは、殺人者が特別な存在ではなく、私たちの生活圏のすぐそばに潜んでいるという事実である。
この本を読んで、配信という身近な世界の見え方も変えたほうがいいのかもしれないと感じた。
距離の近さが魅力である一方で、境界線が曖昧になりやすい場所でもある。
詐欺事件も怖いが、殺人事件はそれ以上に、取り返しがつかないという点で圧倒的に怖い。
