――昼下がりの保健室。
真奈「……頭イタイ。望美、冷凍庫からアイスノン出して」
望美「あー」
バタンッ。
望美「あ、アイスが入ってる。食べよう」
ガタンッ。ガタタンッ。グワシッ。
あんこ先生「ダメっ! これはダメー!! 最後の一個なのー!!!」
望美「音速で取られた」
真奈「……頭にひびく」
あんこ先生「あ……ごめんなさい」
望美「あんこのケチんぼ」
あんこ先生「だ、だって、だってだって!!」
あんこ先生「これ新発売なのよ!? ブラックサンダーアイスバージョン!!」
あんこ先生「アイスもあったらいいのになぁ~ん、って思って食べること数十回!!」
あんこ先生「やっと出た新作なんだからぁ! 買い占めた最後の一個なんだからぁー!!」
望美「いさぎよくおよこし。ほーれほーれ」
あんこ先生「あぁっ後生だからこの一個は見逃してー!」
真奈「そういや毎日毎日、身体壊すんじゃないかってほど食べてた気が……」
あんこ先生「そっそうよ! だって若い女性に大ヒット中なのよ!?」
あんこ先生「若い女性よ、わ・か・い・女性っ!!」
望美「大事なことなので2回言いました」
あんこ先生「おいしさだってイナズマ級なのよ!?」
真奈「で、アイスノンは?」
あんこ先生「……」
望美「あっちで溶けてる」
あんこ先生「すみません~~」
関根聡子@美味しく大量のチョコを食い続けるため、ちょっくらランニングしてきます。