刀匠
性別:男
年齢:19歳
一人称:僕
二人称:お前、君、貴方
朱金の髪に琥珀色の瞳。
泣き虫な性格で、ナイフを使用する。
仲がいいのは「仮面屋」、悪いのは「札書き」。追加要素は「猫舌」。
「星拾い」とも仲が悪い様子。
若くして匠の名を手に入れた天才刀工。
刀だけでなく、包丁や鋏など、生活で使う刃のあるものはなんでも造ることができる。
刀匠の仕事は、依頼人の話を聞くことから始まる。ただ「どんな刀を作ってほしいか」を聞くのではない。その刀を何に使うつもりなのか、なぜその刀が必要になったのか、今は、過去は何を想っているのか…求める刀に関するありとあらゆる事実を、依頼人に語らせる。
語ることを渋る依頼人もいるが、なぜか刀匠の琥珀色の瞳に見つめられると口を開かずにはいられなくなる。
そうして語られた想いを全て受け取り、刀匠は刀に打ち込む。それが愛情であれ後悔であれ、例え憎悪や殺意であったとしても、拒むことはない。
自分の打った刀が人殺しに使われたことを知り、心を痛めたことは数知れない。
刀を打っても、語られた想いが刀匠の中から消えるわけではない。受け取った様々な想いは心に降り積もっていく。
また刀匠は、刀工としての周囲からの崇拝と、元来の一途な性格から来る"神聖な存在"であろうとするひたむきさ、しかし人の情は捨てきれない葛藤を持つ。
主に以上の要因から、精神的に少し危うい。しかし表面上は"健全"を装っているため分かりづらい。また、神聖であろうとするが故に軽度の潔癖症。
刀匠の師匠はこうなることを予見していたが、永く刀匠の成長を見守ることはできなかった。
刀匠の刀の原料は砂鉄と自身の血液。
一旦血液を口に含み、砂鉄に吹きかけ混ぜ合わせる。血が混じった砂鉄から鋼を得る。
原料に血を使うため常に特殊な清水を携帯しており、基本的に飲水のみで生きている。
清水は朝露から作られたもの。
人の食べ物が全く食べられないわけではない。必要としないだけ。
刀匠の打った刀は錆びることがない。
手袋に隠された肌には、刀を作る過程でできた無数の傷痕がある。
刀匠にとってその傷痕が唯一の穢れであり、他人にこの傷痕を見られることを恐れている。
刀匠の住処は山奥にあり、家の傍には清らかな小川が流れている。
刀匠の家の周りは、夏でも不思議と涼しい。
刀工は世襲制ではなく、自ら志し師を仰ぐか、才能を見出されその道に勧誘されるかであり、刀匠の場合は前者。
刀匠は捨て子であった。当時の刀工が住んでいた山の中、生後数ヶ月と思しき赤ん坊が毛布に包まれ大木の根元に寝かされていた。理由は定かではない。生活に貧したのかもしれない。しかし、こんな人がいるとは思えない山奥に捨てられていたことが、赤ん坊が愛情を分けてもらえなかったことを示していた。
8歳の時、育ての親を師と仰ぐ。そして刀工となるべく、清水のみの生活を始めた。
星拾いとは旧知の中。刀工としての暮らしを始める以前に、迷い込んできた星拾いと出会い友となる。
幼い頃はよく一緒に遊んでおり、自分を先導してくれる星拾いに憧れを抱いていた。
互いにまだ未熟な頃、刀匠は小刀を、星拾いは鈍い灯りを放つ歪な星を、それぞれに渡す。
刀匠が9歳の時、師匠が他界。自害であった。
刀匠の師匠が死んだその日、星拾いの「泣き虫」という言葉をきっかけに仲違い。
この言葉は星拾いの「まだ人の心を持っている刀匠」に対する安心感からくるものであったが、その時の刀匠にとっては刃となってしまった。
殆ど言葉を交わすことはなくなってしまったが、星拾いに貰った歪な星は捨てられず、月に一度、刀匠は星の灯りを貰いに星拾いの元を訪れる。
自分を心から神聖視してくれる仮面屋は、神聖であろうとする刀匠にとっては喜ばしい一方、人でありたいとも願う彼には重荷ともなっている。
しかし、仮面屋のその俗世の者とは思えない容姿に強く惹かれており、彼に神聖視されることを拒むことはできないでいる。
精神的な重荷を抱える刀匠にとって、星拾いや音集め、銀細工師、仮面屋との交流は心安らぐものであり、心の拠り所。
複数人で集まる時は星拾いともそれなりに話し笑顔も見せるが、あくまで表面上。
誰に対しても敬語は使わないが、まるで小説のような丁寧な(悪くいえば回りくどい)物言いをする。
赤ん坊の頃から師匠と山で暮らし、殆ど人と関わったことがないため、世間知らずな面がある。子供の遊びや、食の知識も疎い(山で採れる山菜や木の実、植物、川魚には詳しい)
また、人との距離感があまり掴めておらず、初対面や警戒している相手には一切近寄らず触れようとしないが、ひとたび心を許せば一気に距離(物理)を詰めてくる。