【琵琶湖】【eonn】
今年の夏は琵琶湖へ旅をする。以前に琵琶湖を訪れたのは、もう30年以上も昔のことになる。夏と冬、それぞれ一週間も琵琶湖畔に滞在していたのに、その時に見た琵琶湖の風景はおぼろげになっている。夏には湖水浴さえしたのに、生ぬるい水の感触しか覚えていない。だからこそ、この夏はじっくりと湖を眺めたいと思う。
現実の琵琶湖の光景が薄れていくに従って、逆に私の中の琵琶湖のイメージはふくらんでいっている。三十年前より少しは歴史や古典の知識が増えて、空想の近江、琵琶湖を作り上げてくれている。比良の山々 が屏風のように見え、湖の上の小舟がゆっくりと竹生島に向かっている。志賀辛埼の一つ松、瀬田の長橋。大津の港には人商人の船。なんとなく賑やかな中世の様子を妄想してしまう。
ただし、空想できるのは琵琶湖の下側、南の方だけで、竹生島より上や右側のイメージが今一つである。最近、ようやく湖の北や東の位置関係が把握できるようになった。それは大河ドラマのおかげである。安土城、小谷城、長浜城、今はもう見えない城の数々を心の目で見てみたい。