昨年の11月1日 

 

国立がんセンターで「ぶどう膜悪性黒色腫」と診断され1年が経ちました。

 

あっという間の1年。という思い。

思ったより長く濃かった1年。という思い。

 

両方の思いがあります。

 

あの時は、病院をたらい回しにされ

「何かわからない」状態から「悪性黒色腫」と

はっきり診断され、すっきりした気持ちだったと思います。

 

「何もわからない」って、

手術も治療も前に進められなくて、それがすごくモヤモヤしていました。

 

「悪性黒色腫」と診断され

放射線治療か眼球摘出かの選択ができ、やっと前に進める!

問題が何かはっきりして、解決できる!

 

そんな前向きな気持ちだったと思います。

 

前のブログにも書いたことはありますが

 

ガンになったことよりも

眼球を摘出した後の方が、心理的なショックは大きかったです。

 

昨日、心理カウンセラーの方の講演聞くことがあり

そこでは「心身不調の兆候」の例が書かれていました。

 

20個くらいあって

・何事にもやる気が出ない

・楽しかったことが楽しく感じない

・人と会いたくない

・疲れやすい

・急に涙が出る

・辛い、悲しい、悔しい気持ちになる 等・・

 

半分以上当てはまっていました。

 

自分では、そんなに凹んでいない。

大丈夫。

と思っていても

 

自分が思っていた以上に

心理的なダメージは大きく、傷ついていたのだと思います。

 

今では当てはまる項目は、少し減って、心身ともに回復していると感じています。

 

人生でこんなにも

落ち込んだことはなく。

 

自分が前向きでポジティブだと思っていたので

落ち込んでいる状態を認めたくなく

見栄を張っていたところもあったんだと思います。

 

まだ?1年だけれど

振り返ってみて

 

心の傷はそんなにすぐには治らないこと

少しずつ少しずつ時間をかけて治っていくもの

そして元どおりではなく、完治というよりは

別の形に成長していくものだと思っています。

 

考えなかったことを考え、気づかなかったことに気づき

新しい自分を発見できています。

 

ブログを始めたきっかけは

同じ病気になった人に

少しでもや役に立てること。

 

同じ病気になった人は

放射線か眼球摘出か悩むと思います。

 

眼球摘出した人として

摘出したその後を見栄を張らずに伝えていけたらと思います。