みなさん、はじめまして、陵です。私は早稲田出身で世界史関係の仕事をしている人間です。




このブログでは主に、直前対策と銘打って、「早稲田に特化した世界史の学習法」を伝授したいと思います。




一般的に、受験生って、春から秋にかけては、やっぱり「基礎力」を高めることが重要です。だから、とくに高校3年生や世界史の苦手な浪人生の方々には、



春から秋にかけては、徹底的に世界史の通史・基本的な知識の暗記を行う!



という方向で学習を進めたほうがいいです。





で、秋以降ですが、そろそろ本格的に、世界史の知識をどんどん詰め込んでいくべき時期です。





世界史は、英語や国語と違って、




ただ覚えるだけで点になる科目


です。これだけは断言できます。世界史とは、ただの暗記科目です。



「え?でも先生は、世界史は理解をしなくちゃだめだっていってるけど...」






先生方は、自分たちが、実はただ「世界史の単語を覚えているだけ」の、あまり頭がよろしくない人間であることを学生にばらしたくないのが本音なのです。


実際には、「世界史の流れ」についても、「世界史の個々の単語」を覚えていなければ、絶対に理解などできません。すなわち、



世界史単語の暗記→世界史の流れの理解



となるのです。例えばフランス革命の後にナポレオンが出てきて、その後ルイフィリップ政権が誕生し、七月革命、二月革命を得てルイナポレオンの統治時代が到来し、やがて第三共和政の時代へと向かう...。





このような流れを理解しよう!としても、上記には「第三共和政」や「七月革命」などといった、個々の単語があります。これらの単語とその意味を理解しない限り、流れなんて理解できません!




ですから受験生の皆さんは、「まずは流れを理解しよう!」などと考えずに、世界史単語の暗記とその単語の意味(例えば七月革命は誰が行って、誰が失脚した革命だったのか、など)の理解に努めてください。






ちなみに、早稲田慶応に関しては、本当にただの単純暗記が中心となります。つまり、流れなどの基本的な理解は必要ですが、世界史の大きな流れなどよりも、むしろ「マニアックな知識」が問われる、と考えてください。ただし、学部ごとにその傾向は異なります。




一般的に、


政治経済学部

社会科学部


などを受験する人は、マニアックな、単純暗記の学習が中心となります。一方で、


法学部

文学部



などに関しては、年度によりばらつきもありますが、概して「センター試験的な、基本知識の徹底と世界史の全体的な流れ」の理解に努めてください。とくに法学部には、「世界史論述」があります。とはいえ、この「早稲田大学法学部の世界史論述」に関しても、恐れることはありません。東大や一橋のような、本格的に「本当に世界史を理解しているか」を問う問題ではなく、あくまで「知識をかき集めてそれを羅列する論述」だと考えてください。





次回以降は、世界史の学部別対策や、直前に学ぶべき参考書などを掲示していきます。




最後に、間違ってはならないのは、「私立大学受験においては、英語・国語が最優先課題!」と考えてください。世界史は二の次、いや「三の次」です。英語・国語ができたうえで世界史で点を取る、という作戦を、受験生はとってください。ただ、浪人生で、英語国語が頭打ちの人は、「世界史であと5点」程度を稼ぐために、世界史マニアの道を歩んでいただいても構いません(その5点を取るための努力は、想像以上に難しいですが、ただ暗記すれば早稲田に受かる!ならば、これを行わない手はありませんね。ただし時間があれば、の話です)。

浪人生の方などで、すでに世界史偏差値が全国記述模試などで65以上ある人は、時期が春であれ夏であれ、河合塾の早稲田大世界史の参考書をどんどん解いていってください。この参考書は、中級者以上の人が早稲田へ向かうためには欠かせない参考書です。早稲田の過去問をちりばめた格好ですが、「かなりよく出る単語」が凝縮されています。非常にオススメなので、ぜひこれで勉強をはじめてくださいね。


  


早稲田大世界史 (河合塾SERIES)