俺は前陣速攻になる
昨日の大会で、バックにボールが飛んできた。
最近できるようになってきたバックスマッシュ。
やるか!?
どうする!?
入るのか!?
俺にそんな実力があるのか!?
試合中俺は臆病になることがある。
振り切れない。
コツンとラケットに当ててフォアに返す。
シュッ!!
ドライブで返される。
俺の敵は強くない。
ドライブのフォームを見ても崩れている。
しかし・・・入って来る。
打ち合いに持ち込むが、ここぞという時に力を抜いてしまう。
怖い。
ミスをして台の上にボールが入らなかった時のことを考えると怖い。
これはテレビゲームじゃない。
ましてやボードゲームじゃない。
「待った無し」の真剣勝負。
だから怖い。
どうすればいい?
答えは簡単だ。
自信過剰になればいい。
とにかく打てばいいのか?
違う、そうじゃない。
じゃあ、どういうことなんだよ!
実力をつければ自信は自ずとついてくる。
自分を信じて打ち込めるようにしなければ!
どんなボールでも相手のフォアへバックへ確実に、打ち込む。
俺は打ち込む。
俺は前陣速攻になる。
白い玉
俺は高校2年生の卓球部だ。
昨日は県出場をかけた試合だった。
総勢400人を越える高校白球児たち。
女子も入れるとさらに多い。
初回敗退。
2-1からまさかの逆転負け。
1階の廊下、自販機でココアを買った。
自販機の前にベンチに座り、温かいココアを少し飲んだ。
気がついたら寝てしまっていた。
そして隣りから声が聞こえた。
A君(仮)「俺・・・卓球やめるよ・・・。」
B君(仮)「何言ってんだよ、バカなこと言うなよ!」
起きて早々隣りで熱血的な展開をしていた。
(初めて生で見る展開だ・・・。)などと思いつつ、そこを離れた。
昨日の結果を今日 父と母に報告した。
今になって涙が出てきた。
ろくに指導してくれる方もいなく、
練習方法も独自で考えた方法を行い、
3時半~4時まで自主練
4時から部活
6時終了
6時~8時半まで自主練
1時間近くかけて家に帰宅する。
朝は7時40分から自主練
8時20分終了・・・・このサイクルを繰り返してきた。
その結果が初回敗退。
たった40mmの、プラスチックの、中身の何も無い、
白い玉に左右される自分がバカらしくなってしまいそうで、
怖かった。
この小さな白球が思い通りにならなくて悔しかった。
A君(仮)のような気持ちになったことはある。
でも俺はやるよ。
卓球が好きだから。
逃げたくも無いから、白い玉から。
