ネンディの日記(Plastusiowy pamiętnik)ポーランドの児童文学作品 | 知られざる いろんなもの

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日本では殆ど知られていない、海外の珍しいものの紹介。

 

 

今回紹介するのは、ポーランドの児童文学作品です。

何だか、チェブラーシカに似てる様で違う不思議なキャラですね。

 

まず最初に、そのテレビシリーズをご紹介します。

人形アニメーションと実写の融合です。

 

Wikipediaによると、8話(1話10分ほど)まで制作され、

1980~1981年に放映されたのだとか。

 

監督(Reżyseria)脚本(Scenariusz)を、

ゾフィア・オウダク(Zofia Ołdak)が担当したそうです。

Plastusiowy pamiętnik (serial animowany) - Wikipedia

 

原作は、

マリア・コヴナツカ(Maria Kownacka, 1894-1982)という作家によるもので、

1931年に誕生したそうです。

Maria Kownacka - Wikipedia

Plastusiowy pamiętnik - Wikipedia

 

KOWNACKA Marja Plastusiowy pamiętnik [I wydanie !] - Antykwariat Atticus

最も古い書籍は恐らく↑かも知れません。

(真ん中に余計な灰色の帯&文字が出てますが)

 

原題は「プラストゥシュの日記」(Plastusiowy pamiętnik)となりますが、

主人公の名前「プラストゥシュ」(Plastuś)は、

「粘土」を意味する「Plastelina」をモジった造語のようです。

読書 - poziomkaとポーランドの人々

 

実は1968年に内田莉莎子さんによって邦訳されており、

「ぼくはネンディ」という邦題が付けられ学習研究社より出版、

1976年に「ネンディのぼうけん」と改題されましたが、

その「ネンディ」という名前も「粘土」をモジった造語と思われます。

このセンスには感動を憶えました。

 

ぼくはネンディ - にわとり文庫 - おちゃのこネット

 

アマゾン: Amazon | ネンディのぼうけん (新しい世界の童話)

 

更に、日本版では、

「ぐりとぐら」のイラストで有名な山脇百合子さんが担当しており、

中々良い人選ではないかと思いました。

 

勿論、地元ポーランドでも様々な人がイラストを描いており、

人によって絵柄も大分異なります。

 

Plastusiowy pamiętnik - Kownacka Maria | Książka w Sklepie EMPIK.COM

人形アニメ版を踏襲しているのでしょうけれど、

個人的にアンパンマンっぽくて余り可愛いとは感じません。

 

Plastusiowy Pamiętnik * KWIATKOWSKA ZBOROWSKI CD

これ、可愛くて凄く好きです!!

 

Plastusiowy Pamiętnik. Przygody Plastusia - ambelucja.pl

これもイイですね!!

 

それから、やはりというか、演劇にもなっています。

 

PLASTUSIOWY PAMIĘTNIK – Nowohuckie Centrum Kultury

 

アニメや漫画などの人気キャラクターというのは、大体に於いてですが、

ミュージカルなどの舞台になる事が少なくありません。

ネンディもやはりそうなりましたか…。

 

しかも、ココに紹介したものだけではなく、複数種類の舞台があります。

検索すれば色々と出てきます。

演者の顔が隠れているバージョンとか。

 

というわけで、ネンディをご紹介いたしました!!

 

《追記》

「Plastusiowy pamiętnik」「ぼくはネンディ」「ネンディのぼうけん」

の発表年、出版年が間違っていたので訂正しました。

 

「Plastusiowy pamiętnik」は、初登場(雑誌掲載)が1931年。

書籍化が1936年だそうです。

 

「ぼくはネンディ」の出版年は、

1967年、1968年、1969年と、情報によってマチマチですが、

1968年が恐らく最も妥当だと思われます。