前半はデンマークの選手が常にフリーでパスを受けていた。全くマークにつけていない状況。日本はスペースを埋めるためにうじゃうじゃいるが、サイドへ大きく展開し頭越しにゴール前へ放り込んでくるデンマーク相手では、非常に非効率なディフェンス。結果、三試合で一番攻め込まれた。相手の決定力不足に助けられただけ。もし先制されていたら…引き分けすらなかったのではないか。


一方、攻撃は相変わらずの本田頼み。彼は体も強くキープ力もあり、ボールを失うときも数秒粘れるため、味方はカバーに入りやすい。


その本田のスーパーゴールで先制したからこそ逃げ切れた。遠藤のフリーキックは本田をマークした敵の裏をかいた得点。三点目も本田の突破から。


しかしこれからは徹底マークに遭うだろう。予想以上にお粗末だったデンマーク守備陣とは訳が違う。前線の起点を失ったそのとき、どうやって得点まで結びつけるのだろうか?


前線にもう一人起点を作らなければこれからは戦えない。受けに回って守りきれるほど、予選リーグを突破してきたチームは甘くない。


攻めることで守備陣は休むことができる。ましてや守護神川島とディフェンスライン、そして阿部が安定している今、思いきって前に人をかける好機である。


スタメンを変えたくなければ、大久保を本田と共に張らせて、遠藤を左に上げればいい。


そして控えを効果的に使うことで勝利が見えてくる。


大久保と松井は三試合で疲労が濃くなってきた。長谷部と合わせてバテるのが早い。そして実は本田も相当体が重い。ワントップで戦い続けるのは限界に近い。


今こそ攻めるため、勝って日本に帰るために、ベストメンバーを組むときである。


韓国戦から見てきて顕著なのは、欧州リーグ経験者のボールキープ力である。森本、稲本はいつ出ても活躍できるだろう。また、中村俊輔の力が必要なときは必ずくる。密かに期待している。可能性で見た場合の内田も魅力的だ。守備力や高地順化が不安視されているが、是非とも出して欲しい選手である。


デンマーク戦後の本田のコメントが全てを物語っている。

『もっと喜べるかと思ったけど、そうでもないですね。』

実力を出しきったゲームでなければ満足感も達成感もないのは当然。次勝てば日本史上最高の成績となる。是非ベストメンバーで最高のゲームをして欲しいサッカーキラキラ



頑張れ、日本代表グッド!