まず国家斉唱でスタメン全員が肩を組んだこと。
あれで物凄い一体感が生まれた。
発案したトゥーリオは影のMVPと言える。
初戦独特の重苦しい展開も、MFを1トップに置くという不可思議なフォーメーションにマッチした。
リスクを犯さない代わりに敵にも攻め込まれない。
膠着状態で慎重に初戦を進める上で、偶然だが本田1トップという愚策が功を奏した。
また、攻撃面では大久保の溢れる気合が良い方向へ作用した。
決勝点の場面も、大久保がセンターフォワードの位置に入っていればこそ本田がフリーとなった。
ワントップでは機能しない謎の戦術も、大久保がアタッカーの位置まで上がることで得点を生んだ。
すべては気合勝ち。正に偶然の産物。
カメルーンの出来が最悪だったこともあるが、運も実力のうち。
4年前だったらきっと逆転されていただろう。
海外組の当たりの強さ、また相手プレッシャーへの冷静な対処は、これまでにない経験値を感じた。
ビルドアップも細かいパスにこだわらず、早め早めに前線へロングボールを放りこみ、
裏を狙うようなボールもしばしばあったのが良かった。
それがあるから、足元でのボール回しも効果的になるのだから。
ツキを味方につけるしたたかさを少しだけ学んだようだ、日本も。
次は内田・岡崎をスタートから起用し、後半から俊輔と森本をキッチリ投入して
日本のベストメンバーで戦って欲しい!!!
3銭目のデンマークは予選リーグ最強の相手。日本は勝利を望むことは出来ない。
であれば、未だ本調子でないオランダの撃破は必須科目。
あと4試合。
勝ちつづければベスト4だ