こんにちは、「たにぐち鍼灸整体院」代表の谷口です。今日の午前中、
大型台風26号が埼玉県を通り過ぎて行きましたが、
皆さんのお住まいの地域は大丈夫でしたか?台風予知は地震と違って、かなり正確に情報受信をキャッチできますが、
それでも被害者が出てしまうのは、とても残念なことです。
大切なことは、、、
「台風が上陸している間は、
安全な場所にいて、絶対に外に出ない!」と、言うことですね。
私も、今日の午前中は訪問治療を中止し、
自宅待機していました。
また、かみさんと子供たちも台風が止んでから、
職場・学校へと出かけて行きました。
これで一安心ですね。▽
日本の場合は、世界でも有数の健康保険発達国ですが、
それでも医療費の負担は少なくありません。
日本の医療費の問題は、
ほとんどが高齢者に傾いている点です。
意識が混濁し、本人の意志ではないにもかかわらず、
莫大な医療費を投入して延命治療をする。
高齢化社会で高齢者が多ければ多いほど、
若い人や勤労者に回る社会保障費は削られていき、
高齢者に湯水のように巨額のお金が注がれていくわけです。
私は、クォリティのない延命は、
経済活動のために行われている、という気がしてなりません。
無条件に命を尊び、「生きている限りは医療を」といいます。
一方、脳が機能しなくなったら、
ほかの臓器が機能していても死んだと認められます。
これは、大変な矛盾ではないでしょうか。
そうした状態になって、
「人工呼吸器をつけますか?つけませんか?」と
本人に聞いても答える力がないため、家族と相談してつける。
いったんつけてしまうと、
途中でそれをストップさせるのは非常に問題で、
場合によっては殺人罪に問われます。
つけたら最後の最後まで、
意識のない人間の心臓を機械的に動かし、
呼吸をさせるというのは、残酷な話です。
私の父がそんな状態でした。
末期が近づくと下顎呼吸といって、
ものすごく苦しそうな呼吸になります。
本人はもう意識がないし、しかも最後は体内から
一種のモルヒネのような物質が出るため苦しくはないそうですが、
傍で見ていると相当に息が苦しそうです。
それをガラス越しに見ていると、
「なんとかしてください。呼吸器をつけて息を楽にしてあげてください」と
お願いしたくなります。
しかし、呼吸器をつけるには、
管を喉の奥に突っこむ際に出血するなど、凄惨なものなのです。
血まみれになることもあります。
しかも本人の意志とは関係なく、機械的に呼吸を継続させるわけです。
ただ、医師から「どうします?」と言われた家族にしてみれば、
「一時間でも、一分でも長く生かせてください」と泣き叫ぶでしょうから、
これは難しい問題です。
人工呼吸と
胃ろう(腹部に胃に達する孔を開け、管で栄養を送る)、
透析が
三大延命治療でしょう。
胃ろうはいままでは否定的な意見が多いですが、
一般の人たちはいまだに
「これだけ立派な病院なんだから、病院にまかせる」と考えています。
病院のランキングなどが発表され、営業の上手な病院もあり、
多くの人がそれを参考に病院を決め、その指示にしたがいます。
世界的に有名な大学教授に診てもらえれば、満足なのでしょう。
以前、私は権威のある大学医学部と大学病院の責任者をつとめて
学会でも尊敬されている、名医中の名医といわれる人と話をしましたが、
その医師はひどい腰痛に苦しんでいました。
たいへん気の毒でしたが、見かたを変えると、
それだけの実績がある医学の権威者でさえ、
腰痛一つ処理できないのが現実なのです。△
なるだけ医者に頼らず生きるために
私が実践している100の習慣・・・五木寛之 (著)より