俺が管理会社だからって、何でも解決できる訳じゃない -2ページ目

俺が管理会社だからって、何でも解決できる訳じゃない

マンションの管理会社に勤める俺の日々のお仕事の記録。
日本一自己主張の激しい大阪人を相手に、自称大阪人の俺が悪戦苦闘×××
部屋の数だけドラマがある・・・って、勝手に思ってる俺と、入居者様方との対決?日記!

透明「90リットルゴミ袋」を手に、『俺』は再びM本の棲みかを訪れる。


俺「はい!コレ!袋入れかえんで( -з-)」


そう言うと『俺』は、縛られた方の黒いゴミ袋を、半透明のゴミ袋に入れる。

中に入れた黒いゴミ袋を引き裂き、半透明のゴミ袋に移し替える。

都度々々、『俺』は実体化する異臭に襲われながら、必死に作業を手伝う。


俺「はい、ちょっと袋持って、開いてて( -з-)」

M本「はいはい、こんでいい(´・ω・`)?」

俺「えーから、そのままにしといてや( -з-)」


『俺』はもう一つの黒いゴミ袋の中身を、M本に持たせた半透明のゴミ袋に移し替える。

なんで『俺』、掃除の手伝いまでしてるんだか(-""-;)


M本「部屋こんでいい・・・(´・ω・`)?」


こんでいいも何も、ここまで壮絶に汚染された部屋ではどうしようもない×××


衝撃画像3


とはいえ、生活保護プラス半ば強引に追い出すカタチになるこのM本に、現状回復費用を請求したとて、回収がしごく困難を極めるのは想像に易い。


俺「こんでいいけど、M本さん。次のトコは、キレイに使わなあかんよ(`ε´ )」

M本「ほんまやねぇ・・・( ´・ω・`)」

俺「おんなじ事、繰り返したらあかんよ(`ε´ )」


分かってるんだが、どうなんだか×××


分、こいつは同じ過ちを繰り返す。

違う大阪のどこかで、またゴミ部屋、汚部屋をつくり出す×××

やっかい払いみたいな感はあるが、これも管理するマンションの住環境の維持向上の為。

次行くマンションの事が気にならないと言えば嘘になるかもしれないが、これでこのマンションの問題のほとんどは片が付く。


俺「鍵だけは返してや( -з-)」

M本「これやと思うねん。」


『俺』M本から鍵を受け取ると、施錠のチェックをする。


俺「ほな、あとゴミだけ捨てよ。一個持ったるから、一個自分で持ち( -з-)」

M本「いや~重いわぁ((゚m゚; )」

俺「しゃーないでしょ(`ε´ )!文句言わんと持ち!」


『俺』M本にはっぱをかける。


M本「ほんま、お世話になりましたw」

俺「ほんま、お世話ばっかりやで( -з-)」


冗談まじりに憎まれ口を叩く。


部屋から、エレベーターに向かって歩を進めると、同じフロアーに住む初老の男性が部屋から出てきてM本に声をかける。


男性「おお、もう行くんか?」

M本「せやねえ、もう片付けも終わったしねぇ(´・ω・`)」

男性「疲れたやろ、茶でも飲んで行きや!」

M本「ほな、ちょっと待ってて!ゴミだけ出してくるわ」


エレベーターに乗り込もうとするM本を制止する『俺』


俺「部屋寄ってきはるんでしょ( -з-)ゴミ『俺』捨てときますから、ここでいーですよ!」

M本「ほんまぁ~すみません。ほならここで!色々お世話になりました。」

俺「こちらこそ( -з-)」


『俺』M本に軽くお辞儀し、ゴミ袋を受け取り、閉まるボタンを押す。


さようならM本。


あんな汚女子だったが、同じマンションでお茶を飲むお友達も居たのだ。

人間て悪い部分ばかり、特にクレームの対象者なんかだと、そこにしか目が行かなくなるが、良い部分もちゃんとあるのかもしれない。

汚女子が去る事で喜ぶ人は多いが、少なからずさびしい思いをする人もいたのだ。

ほんの少し心が痛む『俺』

追い出すようなまねしなくても良かったのかもしれない。

もっと、他にちゃんとした解決策を見つけてあげれなくてご免なさい×××



本当にさようならM本
( -з-)










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がかった戦いも今日で終わる。

「止まない雨はない」なんて、どこかの誰かが言っていたっけ( -з-)

ベランダからのゴミ投棄、異臭問題、ケルベロスの鳴き声問題、不法投棄問題・・・


全てが今日で終わる。

ってか、終わってちょうだい(x_x; )



『俺』はエレベーターを降りると、何度となく訪れた汚女子M本の部屋へと向かう。

微かな異臭を感じるも、荷物の搬出が終わったせいもあろう、以前に比べるとだいぶとましな感はある。

『俺』は、M本の棲みかのインターホンを押す。


M本「は~い(`ε´ )」

俺「すみません。管理会社です。立会いに参りました~( -з-)」

M本「開いてますよって~、入って下さい。」


部屋の奥から汚女子M本の声。

いつもの劣化番ドラ○もん(あっちなみに大山さんの方ですので(*^-^)b)。

『俺』は玄関ドアを開ける。
































刹那、鼻を劈(つんざ)く異臭が『俺』う。

『俺』は目の前に広がる惨状に、自身の目を疑う。

衝撃画像1



土なのか、糞なのか、得体の知れない汚物に汚染されたフローリング。

革靴を脱ぐのを躊躇ったのは、どの部屋以来だ×××

大半の家財、汚物を搬出したとはいえ、2年近く汚染し続けられた室内は復旧のメドなどつきそうにもない(-""-;)

『俺』は堪らずベランダへ非難する。

汚染された室内は、そこに居るだけで『俺』を蝕んでゆく。

防護マスクを用意してこなかった事が悔まれてならない×××


M本「もちょっと、かかんねん・・・はぁはぁ・・・まってや~」


奥の寝室からM本の声がする。

衝撃画像2


一体、どのような生活を送れば、マンションの1室がこのような有り様になるというのか×××

人外の為せる業なのか×××


衝撃画像3



ヒールを履いたM本は、奥の寝室でほうきと塵取りで、ゴミを集めている。

昔、田舎のおばあちゃんちで見た、お寺さんから頂いてきたという仏教の入門書的なやつに載ってた死人に群がる「餓鬼」を彷彿させる汚女子M本

室内で土足なんて大問題に、突っ込む気も失せるその惨劇惨状地獄絵図×××

貧困と薄縁の連鎖の果ての境界線のその先は、凡そ『俺』らの如き普通の神経を持ち合わせた人間の常識なぞ軽く凌駕する。



M本「あいたっ~(x_x; )」


不格好にも尻もちを付くM本は、8月の最中、汗だくになりながらゴミを集めている。

今更、同情の余地はないが、汚財を残したまま、行方不明にならなかったのは救いだろう。

『俺』は酸欠になりかけながら、意識を持って逝かれまいと声を掛ける。


俺「犬・・・どないしましたん?」

M本「犬なぁ~里親にもらわれていってん(´・ω・` )」

俺「まぁ、犬の為にもその方がよかったんちゃいますの( -з-)リュウマチやったら、散歩も連れて行かれへんでしょ!」

M本「ほんま、せやねぇ(´・ω・`)」


言いたい事は山ほどあるが、いや、全部愚痴というか、説教とかですよ・・・

ただ、少なからず追い出す格好になってしまった罪悪感と、汗だくになりながらゴミを集める姿に、そんな事はどうでもよくなっている『俺』


俺「ゴミ袋、黒いのあきませんよ( -з-)半透明の持ってくるから待ってて!」

M本「ほんまぁ、これ、もろてんケド・・・(´・ω・`)」


『俺』はそう言うと、M本を部屋に残し、マンション下につけた社用車に向かう。

管理会社の7つ道具のうちの一つ、「90リットルごみ袋」を取りに。


いや、決して、臭いに耐えきれず、現場から逃げ出したかった訳では・・・








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にして思えば、防犯カメラを設置しておけばよかっただの、もう少し厳しく注意すればよかっただの、そもそも入居の段階でお断りすべきだったのと、後悔は後を絶たない。


エスカレートしていく汚女子M本


人の部屋ののぞき穴を、おそらくマニキュア的な何かで塗り込めるという常軌を逸した行動に、怒りと恐怖とが綯い交ぜになりながら、ただ自身では神的な解決策を見いだせないまま、月末に迫るM本に突き付けた強制解約を待つ他なかった×××

近くの百均で購入した除光液と麺棒で、一部屋々汚女子M本凶行を拭い去るしか出来ない『俺』



正に「モンスター入居者」の極みΣ(・ω・;|||



『俺』の脳内ランキングで、殿堂入り間違いない×××






たして彼女はなにものなのか((o(-゛-;)!?





肩までかかる長い髪は、ブリーチで脱色され茶色い。

何日前からのですかと問いたくなる顔の化粧は、けばけばで上塗り々で、容易にはすっぴんを想像し得ない。

鼻の下が少しばかし溶けているのは、若気の至りでシンナーとかの薬物にでも手を出したのだろう×××

視点は定まらず、話をしていても要を得ない。

家賃が一度だけ遅れた事があり、その時聞いた話だと、障害者年金を娘に持ち逃げされ、手持ちのお金が殆どなくなってしまったからなのだとか。

同情すべき話ではあるが、そう育てたM本の責任による所が大きいと思うのは、人として冷酷だろうか(-""-;)

挨拶すらしたこともない近隣住民にお金を無心し(まぁ誰も貸してはくれなかったそうですが、クレームだけは管理会社にはいりました(x_x; ))、近くのスーパーで万引きし、しかも捕まる彼女。

小説でもドラマでもなく、今そこにある彼女の生き方。

ご両親はと問うと、家出したきり30年以上音信不通、生きているのやら、亡くなっているのやらすら分からないと言う。

何かが原因でこうなってしまったのか、そもそもこういう人間なのか。

『俺』如き一介の「マンションの管理会社」の社員には分かろうはずもない×××


貧困の連鎖、薄縁の連鎖の過程にうまれた特異点。


他人の事をとやかく言うのは好きではないが、彼女の人生は多分不幸だ。

だが、その不幸を生み出し、ときに引き込んでいるのも彼女M本だ。




退去の日は迫る。











ペタしてねペタしてねペタしてね


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々のブログネタ((゚m゚; )アワワ・・・
この夏を漢字一文で表すと、それはつまり逃』!

『逃』げる、そして『逃』れる、『逃』亡する!!!

世間の底辺には、未だアベノミクスの効果なぞあるはずもなく、不景気だからか何なのか(#`ε´#)

『俺』勤務の「マンションの管理会社」が管理してるマンション住民の「夜逃げ」・「昼逃げ」が多いこと、多いこと×××

お家賃の保証会社さんから毎週のように入る強制解約の報告
Σ(・ω・ノ)ノ!マッマタキター!


いい加減にしてれーヾ(。`Д´。)ノ


って、びたくなるくらいこの多い!

まぁ運良く、1件は現場押さえて、逃走先も確保しましたけどね( ̄▽+ ̄*)


『逃』げた人の中には公園とか、河川敷に行った人もいるんでしょうが、この夏の
暑!

絶対、『逃』げずに部屋でクーラーあった方がいいですから!


とは言え、部屋から『逃』げずに、人生から『逃』げ出しちゃった人なんかもいたりして・・・

って、笑い事じゃないですからヾ(。`Д´。)ノホントに!


って事で、今年の『俺』の中では『逃』に決まり!!!











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女子M本に最期通告」を突き付け1週間あまり。

『俺』は少しばかりの良心の呵責を胸に、それでも何事もなかったかのように、日々の業務を坦々とこなしていた。


時期が時期なのか・・・いや、そんな事はないはずだが(-з-)・・・この暑い最中、複数の家賃保証の会社さんから、家賃の悪質な滞納による強制解約に向けての相談が立て続けに入る。

うち何人かは、「夜逃げ」の恐れもあるという×××

少し前にもふれたが、「夜逃げ」という古典的な人生模様は、平成の今でも珍しくはない。

ただ少し違うのは、堂々と昼日中、引っ越しやさんを利用して、さも普通の引越ですなんて顔をして逃げていく事。

家賃が払えない事への恥じらいとか、罪の意識は、そこには皆無だ((o(-゛-;)


汚女子M本は、公序良俗に反しまくり、マンションの住環境を最悪にはしたが、家賃の払いだけは良かったななんて思いながら、保証会社の担当とのやりとりをする。


んな保証会社とのやりとりの合間に鳴った一本の電話。

トーンの低い年配の声。


入居者「マンションに住んでる者やねんけどなぁ・・・あの~玄関のドアに外見る小さい穴あるやろ(-з- )」

俺「えぇ、のぞき穴ありますねぇ・・・(-。-;)」

入居者「あれなぁ、なんか赤いペンキかなんか知らんけど、そんなようなやつで塗られてて、見えへんようにされてんでぇ(-з- )」




俺「えっどゆことですかΣ(・ω・ノ)ノ!?」




突然、降って湧いた様なまんがみたいな話に、いまいち状況が飲み込めない『俺』


入居者「いやなぁ、誰か知らんけど、俺んトコだけやなくてなぁ、みんなの玄関ののぞき穴いうんかアレ、アレを赤い塗料で塗られてるんや(-з- )」

俺「えぇ・・・はい・・・」

入居者「俺んトコは、除光液使って拭いたからえ~ケド、誰か分からんけど、悪い事しよるやつおんでぇ(#`ε´#)ほんまなぁかなんでぇ!」

俺「・・・ご迷惑お掛けして申し訳御座いませんm(_ _)mこの後、現場見に伺わせて頂きます。」


そう言って、電話を切った入居者のマンションは、賢明なる読者様のご想像通り汚女子M本も住まうマンション。

そして、階も同じ階。


『俺』はある一つの仮説を胸に、急ぎマンションへと向かう。

まさかそんな事があるハズがない(~∀~||;)そんな小学生でもしないような×××

『俺』はマンション前に車を付けると、急ぎ目的階へと向かう。

当然ながら、汚女子の住まうそのフロアーは、既にというか未だに異臭が漂う×××


鼻で息をするのもためらいながら、かといって、口で息をするのもいかがなものかなんて、四苦八苦しながら情報提供元の入居者の玄関前に立つ『俺』

話通り除光液で拭い去ったのであろう事を想起させるのぞき穴の周りに残る赤い汚れ。


振り返り、目線を飛ばす『俺』

他の部屋ののぞき穴は、赤いまま×××



一部屋を除いては・・・(-""-;)





























え~む~も~と~(#`皿´)<怒怒怒怒!!!

仕業か!!













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