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3月は前半、釣釜の説明と実際の炭に火を入れた状態で釣釜の面白さを味わってもらった。


実際に火の入った炭をできた人は少ないし、重くて大変?


今日からは、釜には湯を入れないで、軽くして手順のお稽古に集中する。


流石皆さん、初級の生徒さんまで、前よりは楽に釣釜を扱えた。


少ない生徒さんの時でも、2か所作り、普通のお稽古もした。


もう、半月で3月も終わる、早いもの。


来月は透木の季節、桜も咲く。


去年は花見の記憶もない。


忙しく、大変な一年であった。


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一服一銭の図

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千利休 画 長谷川等伯



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千少庵

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道安囲い



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道安好みー広口釜



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道安、竹一重口花入れ



利休さんの子供は、道安さんが最初の長男。


少庵さんは、二度目の奥さんの連れ子と言われている。


道安囲いの図があるが、私も青山の根津美術館ある道安囲いの茶室を茶会で借りて使う。


お点前に座るまで、歩いている姿を見られないように障子で隠すもの。


道安さんが座ると半東、助手の人が障子を開けるように出来ていた。


随分前から、道安さん、少庵さんのどちらが足が悪かったのか分からなかったが、茶室を使い納得がいった。


利休さんは最初の奥さんと、現代のような離婚をしたのではない。


堺に信長の手が伸びようとしたときに、奥さんの危険を感じて遠くに隠してしまうのである。


奥さんは、信長の敵の一向門徒や松永弾正とも親しかったのである。


二度目の奥さんといういい方は現代的でそぐわない。


あくまで利休さんが一人になったので、身の廻りを世話する養女として千家にきたものと思う。


その頃は、一夫一婦制もなければ家長制もない、まだ戦国動乱の時である。


兎に角、利休さんの娘さんと結婚した少庵さんは利休さんの息子になる。


その少庵さんの子が宗旦さんなのである。


利休さんが切腹した時、道安さんも少庵さんも共に37歳。


道安さんはいち早く、九州の利休さんの弟子を頼って脱出。


少庵さんは会津若松の藩主で、利休さんのお弟子の蒲生氏郷にお預けになった。


宗旦さんは大徳寺に引き取られる、まだ10代。


千家は、茶道具も屋敷も財産も没収、悲劇的なものであったという。


だが、秀吉の後悔も早い。


3年後、家康と蒲生氏郷が利休の許しを取り成すと秀吉は、屋敷も茶道具もすべて千家に戻した。


ただ、利休の跡は道安ではなく、少庵にしたのである。


たった、一行のために長くなったが、これが今でも利休の息子が少庵、その息子が宗旦という流れで、一般的なのであるし、利休の侘び茶が宗旦で完成したとも言われる所以である。


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宗旦さんが老後、侘び茶を完成した又隠という茶室。


京都の家元にあり、この中の作法は奥秘である。





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クリスチャンの仲間とテニス。


この仲間が学校の先生で、明後日に茶道を授業に取り入れたいので相談に乗ってくださいと来る予定。


クリスチャンの仲間はみんな高校時代からの竹馬の友、なんでも頼まれたら喜んで協力するのがここまで仲良くやってきたコツだと思う。


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初めての茶会は、山種美術館。


このころは、恋人同士だが結納は終わっていた。


長すぎた春なのである。

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スキーはいつも一緒、私はウエーデルン、妻はパラレルに挑戦。


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夏まで雪を求めて、ハイヒールで黒部に!




愛犬と愛車に、嬉しそうな正真正銘の御嬢さんであった。

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山種美術館では、私が小間、妻が広間の担当。

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親先生の家元の学園での茶会。

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結婚して教室を改築、ちょうどオイルショックで材料がなくて困った。

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玄関は、お花のあまりの植物を妻が植えるので、いつの間にか緑の館になる。

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教室は4畳半、次の間が六畳で今思うととても使いよかった。


なにしろ、畳の井草が手作り、フカフカで長く座れた。

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炉開きのお汁粉も和気藹々と楽しんでいる。


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お花は狭く、5人来ると大変だった。


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街の老朽化が進み、大地震などで被害を広げないようにと防災ビルを共同で作ることになった。


今までの教室は取り壊され、ビルが出来るまで仮教室に移る。

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ギャラリーの二階が仮教室、前よりは少し広い。

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仮教室では、普段のお稽古、花月、奥伝の引継ぎと一緒にするため準備が大変であった。

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お花も綺麗で明るい、ブティクのサロンを貸してもらえたので助かった。


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5月に防災ビルが完成、引っ越しが始まる。


三か所に散らばったお道具はそう簡単には運べなかったが、もう期限の制約はないのでのんびりやる。


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この時は、すっかり痩せてしまい、体重を測ったら20キロのダウンであった。


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7月には全部のお道具を引っ越し、新教室で七夕の花月になる。

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七夕の初花月、妻も私も花月に参加した。

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真ん中が、私たちの師 宗石先生。


左は先生のお友達で97歳であった。


最後の先生のお写真である。


先生のご主人は、大和花道家元の下田天映氏である。

黄昏は私の今の心境である。


銀杏坂は、私の心にある侘びの究極、老いの入り口で戸惑う私の坂道。


去年から、映像などで、この心境に迫る。


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除夜釜がそのまま、お正月。


初釜に出られない生徒さんも喜んだ。

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お正月返上で、初釜の特訓、素晴らしい生徒さん!


本来、今年の初釜は不可能だったが、皆さんの努力のお蔭で無事に成功することができた、本当に心から感謝である。



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私は暮れから、無我夢中で茶の湯三昧!


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初釜の床は、抑えに抑えて、鶴を強調して、柳も蓬莱さん飾りも自粛。


初立てにした。



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一切、世俗のことは離れて、私は茶の湯に没頭!


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初釜が終われば、次の伝授に向けて、私の稽古が始まる。


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釣釜も長年の夢であった、全員体験に成功。


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上級者には、約束の後炭所望も出来た。それも釣釜?


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池坊の550祭の第一弾の花展も順調に終わる。

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私の人生の坂道は、確実に下り坂で試練続きだが、下りであろうと私は恐れず前進である。


黄昏は人生の最後ではない、実りの季節が過ぎ、夕暮れの落ち着いた侘しいが人生の充実を噛みしめて、本来の己を見つめ直す、最良の異次元の時間を神様から与えられた物なのである。


侘び、さびとは、空しく枯れていくことではないのである。


老いてなお、新生に目覚めるチャンスの最高の時が、私の黄昏の銀杏坂。














今日は家内の選んだ作品。


私のカメラで、家内が撮った。


何と言っても、華道家。


一枚一枚、撮る写真の角度も研究材料にと撮るようである。


内緒で、アップさせてもらう!


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先日いつもの大学病院に行くと、すごく混んでいた。


受付をすませ、屋上のロビーに行く。


障害を持った患者さんのちぎり絵が展示されていた。


根気のいるものだが、体が不自由でもものを作る喜びに溢れた作品。


作業療法室に寄り、ちぎり絵のお礼を言うと皆さん嬉しそうにニコニコ。


最近は気功や茶道も取り入れているという。


私も目まいの発作で入院した時は音楽療法でお世話になった。


薬物療法では限界があるときには、いろいろな作業療法は心を明るくする。


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550年祭いけばな展の作品を教室のロビーに家内が活け直した。


黄色の花はサンシュウ。


見事だ!


花材が二セットあったので、大作になる。


二日で御用済みでは、可哀そうだ!


ここでまた、しばらく皆さんの目を楽しませてくれる。



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昔から、玄関、教室、茶室と家内は花を活ける。



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床の間には、家内のお母さんが大事にしていた雀と桜の軸を掛けてあった。


まだ、お雛様も出してある。


そこへ、桜の生け花。


家内だって、花の絵に花はいけないと知っている。


あえて、それでも桜である。


桜に桜、私も思い出した。


若いころ、この桜の軸の前に水盤を置き、桜を活けていた生徒さんが散らした花びらを水盤の水に浮かべた。


花弁はくるくる回り美しい。


楽しんでいると、初めて見学に来た入門希望者はそれを見て、驚き、気味悪がって帰ってしまう。


利休さんが水盤の水に浮かべたのは梅の花びら、それ以来そういう奇抜なことはしてない。


桜に桜で思い出した。


家内は、軸から飛び出しているように活けた。


池坊展でも平面から飛び出ているように見せる作品が沢山あった、今の家元の新しい風なのだろう!


お雛様は今日仕舞った、皆さんお嫁にいけないと申し訳ないが、私はそのほうが嬉しい!




今週で全員が釣釜を体験した。


実際、火を入れて釣釜をこんなに長くお稽古したことはない。


今度の炉の季節は、省エネも大きなテーマ。


暮には、電気を使わず、蝋燭で炭火で五日間の除夜釜にも挑戦した。


どうしても、そうせずにはいられない想いが私の中で弾けた。


よくやれたと、自分でも不思議?


大震災のショックは、私には大きなエネルギーに火をつける原因にもなる。


去年の7月、8月は茶箱のお稽古で、その上釜、鉄瓶は使わず朝早く沸かした7個の魔法瓶のお湯だけで、お稽古した。


みなさん、気持ちよく協力してくれた。


春から、教室には非常食と飲み物も用意、栄養の足りない生徒さんは近くの店で食事を一緒にした。


一番の心配は、地震によるいろいろなストレスで皆さん疲れ、食欲もないことだった。


数人お稽古の途中、貧血で気分が悪くなる生徒さんもいた。


先ず、食べること、そして美味しいお抹茶をたっぷりとることで生き返ってもらう。


疲れ切って、家に帰りコンビニのお弁当というのは一番心配。


私は一人ひとりフォローして、何とか暮れまで漕ぎ着けた。


誤解も生まれたが、みんなの健康第一。


大人ですからという生徒さんもいたが、そんな生徒さんに限ってコンビニのインスタントの食事である。


人によっては、心臓に不整脈まで出てしまう。


私も疲れがたまり、暮れには限界に、それでも限界を超える頑張りで乗り越えた。


今は秋から、暮れまで断片的に記憶が飛んでいる。


もう、過去は振り返らない。


前進あるのみ、今この時にすべてを賭ける。


釣釜も今までになく、全員が体験することが出来た。


さいようが馬である、省エネの炭が皆さんには楽しい思い出になった。


毎回の炭で、10キロのバーベキュウ用の炭と8キロのクヌギの炭を使う。


4月末までと用意した炭は、奥伝の伝授用とこれから初炭と後炭のお手前にワンセットを残すだけになってしまった。


これから注文しても、最近はなかなか手に入らないのも炭の頭の痛いところである。


もう、時代は炭が芸術品。


ちょっと使い過ぎた。


まあ!


皆さん、火を入れた釣釜を体験してくれたから、良しとしよう。


来週からは、釜をお湯は入れないで、空で釣釜のお炭手前である。


女性には、今度の経験で釣釜の作法は、何回も空でしないと身につかないと悟る。


釣釜は水が入ると重い、初めての生徒さんでは難しい。


後炭所望もまずは空で、何度もお稽古しなければ無理と分かる。




上級の生徒さんは、もう春の引継ぎに向けて特訓がスタート。



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釣釜の炭も今シーズン、最後の炎。

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皆伝の生徒さんも、お客様であるが後輩のお点前を見届けるために、ご自分も一生懸命、お稽古している。



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春の伝授まで、もう一月になった。


早いもの。


皆さんの真剣さには、私も一層頑張らねばならないと思う。


来月は、上級生は逆勝手、これで炉の季節は終わるのである。


省エネ、一周年で区切りを付けよう。


今年はさらに工夫を重ね、楽しみながらも無駄を省いてのお稽古にしよう。


間に合えば何でもよしとするのが茶の湯。


まだまだ、物資は東北に必要。


去年から北国から多くの悲しい知らせが届く、昔からうちの教室には北国の生徒さんが沢山なのである。


知らせが届くたびに心が痛んだ。


夜の高速を北に急ぐ輸送団のトラック、いまだに列をなして飛んでいく。


補給ラインは生命線ー高速は改修工事が終わっていてよかったといつもトラックの群れが行くときに祈る。


明日からは、新しい風を呼ぶ新しい前進。


過去は大きな教訓と生かし、日本の新生を誓い、犠牲者の冥福を祈りながら茶を立てるのである。





今日は家内は花展の作品が最後の日、大変である夜に行って作品や花器など片づけなければならない。


私は教室が終わると、外食にしようか迷う。


何しろ毎食ホワイト攻め、四日目である。


でも、冷蔵庫にはすぐ食べられるグラタンとまだホワイトソースのルーが保存してある。


昨日はソースに塩を多く入れ過ぎ、家内に怒られた。


味付けは家内は関西風薄口、私は関東風の濃い味と難しい。


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家内も、花展の材料を教室に運び、作品を教室のロビーに活け直すという。


大作、今日も御前様だろうと思うと、スーパーに行き、牛乳、シイタケ、鶏肉、エビと急いでグラタンを薄口に作り直そうと台所で頑張る。



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冷蔵庫のルーを牛乳で薄くした。


ルーには当然塩が入ってない。


材料は味は付けずに、軽く炒めて昨日のグラタンに入れて、牛乳で溶かしたホワイトソースも入れた。


また、鍋一杯。


これでは、明日もグラタン!!!


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洗面とは、道元さんの現した正法眼蔵という、お経に詳しく出ている。


僧侶たる者、顔を洗い、口を清め、4と9の日にはお風呂に入り、身を清め、僧侶同士で髪を剃るという教えなのである。


当たり前のことだが、口臭のある僧侶は失格と厳しい。


それ故、鎌倉時代から口を掃除するのには、殺菌作用があり木の汁が口臭を消した黒文字の木を歯ブラシに使っていた。


顔を洗う水もその使いすぎを戒めている。


私は道元さんの永平寺で修行させてもらってから、この洗面にはことのほか、寝る前に一番時間をさく。


茶道家も僧侶と同じ、信者ではないが若い生徒さんと毎日会う。


60を過ぎて、年寄り臭くてはエチケットに反するし、教える以前の問題。


それで、洗面には特に念入りになる。


夏はまず行水から始める、汗臭いのはいけない。


一番手を焼くのは髪。


今日は、自分一人で髪を切る。


もう、床屋任せにしない。


何とか、最近の調髪としては最高の出来。


4,9日の僧侶ではないが、晴れ晴れした気分である。


洗面は顔を洗うだけではない、首から上の清潔感も大切な修行なのである。




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全身全霊、身も心も清めて、炭も整え奥伝の茶を立てる。


お客は、年老いた母だが、心得があるので厳しい眼差し。


髪も自分で漉いて、一つの髪も茶碗に落とす心配はない。


作務衣姿であるが、姿勢は真剣勝負。


満足いく濃茶が練れた時には、母がにっこり。


母は戦時中の茶道家、女学校では長刀のお稽古が4時間毎日、お茶は休憩と称して30分。


物足らない母は、女学校の帰りにお稽古に通ったという。


とても美人だったらしい母は、たくさんの歌舞伎の役者さんにもてたらしい。


曾祖母は、母を宝塚にと考えたらしい。


お茶は、皆伝以上だがみんな忘れたよというが困ったときは助かる。


こないだも香炉の炭が消えて困っていると、よく篩って鍋で焙るのよという、やってみるとなるほど香の炭はよく燃えた。


年の功には、敵わない。


未だに、母には一目置く。