平井 心瑛 Hirai Ziei(坂戸ディプロマッツ⇒成徳深谷高校)

”泥臭い” だからこそのなか、思わず「心瑛(ジエイ)!!」と、叫んでしまうほど心から応援したくなる選手である。

強靭なフィジカルを生かしたプレーは仲間に勇気を与え、チームに勢いを与え続けチームの勝利に貢献してきた心瑛は、3年間を終えて何を思うのか。

 

---3年間を振り返ってみてどうでしたか?---

 

この3年間は能力も人としても大きく成長できた3年間でした。いつも自分の周りには助けてくれる人がいて、ライバルもいて常に成長していける環境が整っていました。まずは秋本の存在です。秋本は同じFWで常に自分に刺激を与えてくれました。秋本は自分よりいつも結果を残していて、自分がそれを超えたとしても秋本はすぐに超えてきてとても良きライバルでした。また同級生だけではなくOBの上野さんや拓さんや藤田コーチにもとてもお世話になりました。上野さんにはマッチアップして鍛えてもらいヘディングやトラップのコツなどを教えてもらいました。拓さんには食事の面や筋トレやポストプレーの仕方などを教えてもらいFWとして大きく成長することができました。藤田コーチにはOFFの日の自主練習に付き合ってもらい自分に足りない所を探して練習内容を一緒に考えてくれたりと多くの場面で助けてもらいました。
また一つ上の先輩達にもとても良くしてもらい多くの事を経験することが出来ました。結果としても去年はいいものを残すことができ、色々なスタジアムでプレーをすることが出来ましたがそれよりも大切な事を学べました。メンバーに入れなかった仲間達の思いを背負って戦う大切さや応援してくれる人への感謝の気持ちを知ることができ
ここで人として大きく成長できたと思います。このように自分の3年間は多くの人の支えがありサッカーができていると強く実感することができました。


---平井選手にとってどんな選手権でしたか?---
 

1年生の時の初めての選手権は3回戦のPK戦の末に負けてしまいました。自分は残り10分最後の交代で入りましたが会場の雰囲気や緊張から何も出来ずそのままPK戦になり負けてしまい目の前で負けて引退して行く先輩達を見て自分の力の無さを実感しこと大会の重みを知りました。

2年生の時の選手権はインターハイ決勝の悔しさを晴らして全国に行くためにチームとして団結しとても良い状態で選手権に臨めました。3回戦から準決勝までなんとか一点差で全て勝ち決勝まで駒を進めることができました。決勝では昌平に負けリベンジを果たすことが出来ずとても悔しさが残る試合でした。

3年生ラストの選手権は2回戦敗退と言うとても情けないものとなってしまいました。後輩達にも何も残してあげることができなかったし去年の先輩達との約束である全国出場を果たせず応援してくれる人達にとても申し訳ない気持ちでいっぱいになりとても歯痒い結果となってしまいました。

---2023年度S1リーグ(埼玉県1部リーグ)を振り返ってください---
 

今年のS1リーグ4位(10チーム中4位 勝点30)という結果で終わりました。
リーグ的には少ない失点でしたが、得点力不足で引き分けてしまう試合がとても多く中々勝点3を取り続ける事ができずリーグ昇格とはなりませんでした。自分はFWで17試合に出場しましたが得点力不足で後ろの選手には本当に申し訳ないと思っています。本当に今年は後ろの選手が頑張ってくれてこの結果だと思っています。

 

---平井選手はどんなプレイヤーですか?---
自分は背負うが武器です。
ドリブルやパスやシュートなどの部分では他の選手に比べて劣りますが背負う事にに関しては誰にも負けません。確かに周りには下手と言われますが一つ大きな武器があるということはとても強みになります。なので自分はとても誇りに思っています。

 

---平井選手のベストゴールを教えてください---
インターハイ準決勝の西武台戦の同点ゴールです。
自分にとって初めての大舞台でたくさんの声援の中同点弾を決めることができたからです。またいつも迷惑ばかりかけていた先輩達に少し恩を返すことができたような気がしたからです!
 


---スタッフの印象について教えたください---

為谷監督はとても人情深い人です。選手一人一人に寄り添い声をかけ決して選手を見離さずに指導してくださる監督です。

またとても面白くダジャレなども多くいい雰囲気を和ませてくれる監督です!!

瀧田コーチは初めは少し話しづらい人でした。しかし接していくにつれ選手のことをとても理解していて、的確な指導をしてくださる人だと分かりました。自分がAチームに上がれたの瀧田さんのおかげです。

大野コーチは試合を戦って行くうえで欠かせない存在でした。内容が悪い時などはすぐに外から修正してくださったり練習でもとても分かりやすい説明で指導してくださいました。

菅井コーチは1年生の時に特にお世話になりました。クロスへの入り方や早くカテゴリーを上げるために親身に考えてくださいました。



---成徳に進学した理由を教えてください---


自分が成徳に進学した理由は2つあります。

1つ目は自分のプレースタイルに合ってると考えたからです。プレースタイルが合っている高校に入れば少しでも早く試合に絡んでいけると思ったらからです。

2つ目は為谷監督が中学の頃のグラウンドまできて話を聞きに来てくれたからです。熱心に話してくださり、いつのまにか自分の心はどんどん成徳深谷に行きたいと思い決断しました。

 

---しかし平井選手は通学が少し時間がかかるようでしたが...---

 

はい。初めは2時間かかる通学時間がネックに思っていました。しかしスクールバスがあり(成徳深谷高校は地方バスが何台も通っている)その移動時間で勉強や課題を進めることができたり、先輩や後輩と色々な話ができ自分にとってもとても良い時間の使い方ができていたので逆にとても良い時間になりました。


---最後に後輩や新入生にメッセージをお願いします!!---
毎日の積み重ねを大切にしてほしいです。
毎日の積み重ねはすぐに成果にはなりませんが必ず最後の最後に成果は出ます。自分達に足りなかったのはここの部分だと今になってすごく思います。なので皆さんには毎日のトレーニングを大切に今出せる最大限を常に出してトレーニングに取り組んで行ってほしいです。来年の2、3年生にはとても頼りになるキャプテンがいるし、点が取れる前線の選手、対人の強い後ろの選手などたくさんの選手がいます。来年こそは今まで成し遂げることができなかった全国出場を果たせるように頑張ってください!応援しています!