高校の入学式から2ヶ月が過ぎ、俺は、この紅蓮紅葉高校に、転校した。

俺は、2年B組と記されたプレートを眺めている。教室の中では、俺を紹介する前フリがされていた。
「入っていいぞ」
と声がかかり。俺は、普通に戸を引いた。中に入ると、約80弱の瞳が俺を映し、周りでは、女子が
「なんか!!思ったよりイイ男」
「カッコいい」
などと言っているが、どうでもいい。そんな事を考えていると
「ほら、こっち来て早く自己紹介しな」
と担任は、俺を呼んだ。俺は黒板の前に立ち、自己紹介をした。
「大神 煌です。よろしく」
俺は、滅茶苦茶、猫をかぶって笑顔で自己紹介した。自己紹介が終わると、担任が後ろの席が空いているから、その空いている席に座るよう言い、俺は、その空いている席に着いた。

朝のHRも終わり、普通なら、1時間目の授業が始まっているのに、俺は、クラスメイト達に囲まれている。1時間目は【数学】なのだが、数学担当の教師は俺を知って
「それは面白そうだな、今日は自習だ」
とか言って、黒板に『自習』と書いて、寝てしまった。そのせいで、俺は今、質問責めにあっている。クラスがウザイ、非常にウザイ。そんな事を思っていると、一人の男子生徒が
「オマエ達、少しは、転校生の事も考えろ!!転校生が困ってるだろ!!」
と言った、他の生徒は
「何だよ、オマエは気になんねぇのかよ!如月」
「そうだよ」
などと言うが、如月と言う男子生徒は
「五月蝿い」
と言い、俺の周りにいた生徒達を自分の席に戻した。如月と言う生徒の席は、俺の左隣の席で、一応、猫をかぶって、お礼をした。
「ありがとう、え~と如月君」
俺がお礼をすると如月は、少し躊躇い気味に
「あ、あぁ」
と返事を返してきた。その後、話す事もなくなり、俺は、自分の席に座ったまま黒板を眺めていた。すると、いきなり女子が俺に抱き付いてきた。
「ねぇ~大神君、私と付き合って」
いきなり女子に告られた。周りでは
「また告ってるよ!巡の奴」
などと言っているが、今の俺には、周りが何を言っているのか、分からなかった。少ししてから、俺は、我に返った。
「…まず、僕から離れてください」
俺がそう言うと、巡と言う女子生徒は、俺から離れてくれた。俺の横では
「はぁ…」
と溜め息をつく、如月がいた。
「巡!!オマエ少しは、転校生の事を考えろ!!何でオマエは、すぐ人に抱き付くんだ!!」
如月は少し、キレ気味に巡に言った。