「然しだよ、優くん。
君が不安になる事は分からんでもない。
僕だって"好きな人"に裏切られるなんてごめんだし、そういう素振りを見せられただけで頭に来る。
しかし、然しだ。
…君は勘違いをしている、それも何度言っても勘違いをしたままだ。」
「勘違い?何ですかそれ。」
「僕は君と付き合った覚えはない、」
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ひと段落ついたここで新たに説明を加えるとしよう。
『聖ペロプス郡』とは
日本のみならず世界にまで及ぶ能力者の組織。
例えるならマフィア的存在で目的のためなら能力によるテロ、強盗、など
大小を問わず犯罪を犯している。
属する者は全てが能力者であり、名の知れたものが多い。
"吉田晶"もその一人である。
聖ペロプス都が目指すものは「能力者が普通の人間と対等に暮せる未来」
次に『能力者特殊警察』について
通称は「特警」
能力者の犯罪を取り締まる政府公認の組織。
"警察"といってもあくまで名前だけであって、通常の警察とはあまり関係がなく、独立している。
属する者は普通の人間もいれば能力者もいる。
能力者に対してはどんな手段を使ってでも倒すというスタンス。
特警が目指すものは「能力者による犯罪がない世界」