整体施術に於いて全身の繋がりを知ることは要になります。
それは、全身と口腔のつながりや顎位や舌位と手足のつながり、
骨盤と頭蓋のつながりなど枚挙にいとまがありません。
それらを施術や臨床の現場でどう活かすかが実践です。
全身のつながりを学ぶ機会は多くありますが
実技を伴うセミナーは希少です。
各種セミナーや書籍で知識を増やしても
実技が伴わなければ単なる関心ごとで終わってしまいます。
知識を増やすことはいいことですが、身に付かないので
いずれ記憶から消えて行きます。
現場で使える実技でなければクライアントの役にすら立ちません。
自動車教習所で教習ビデオを何時間見ても
運転が上手くなることはありません。
ペーパードライバーが量産されるだけです。
私は毎月セミナーを開いたり参加したりしています。
参加するのは自身の整体法の効果の答え合わせすることで
安心を得たいからです。
それは一般的なお仕事の確認事項にすぎません。
常にチェック、常にチェックです。
私のセミナーに参加されている生徒さんも
同じ心構えであると思います。
毎日の様にお客様の施術を通して触れて行く中で
沢山の気付きがあります。
それは仕事量に応じて閃きが教えてくれるもので
他人様が教えてくれるものではありません。
閃いたものはその瞬間に身につきます。
閃く理由は毎日の様にお客様に触れているからです。
整体業を始めたての頃は閃くことはありません。
基本的な触診の仕方、施術の触れ方、生体反応の確認など
いろいろな見極めを学ぶのに必死です。
私見ですがそれに数年を要します。
その後、ある程度の見立てが眉間にしわを寄せなくても
自然にできる様になります。
そしてセオリー以外の波及効果の存在に気付きます。
それが閃きの始まりです。
書籍や実技の伴わないセミナーに参加して閃くことはありません。
お客様に直に使える手技でなければセミナー参加者の
自己満足で終わってしまいます。
整体師・鍼灸学士 和田 浩
０９０－２５９７－７２２５