美容鍼灸セミナーに行って来ました。
セミナー内容に期待半分、不安半分。
何故ならこの手のセミナーはハズレが多いのです。
午前中に行われたのは鍼灸による咀嚼筋へのアプローチ。
鍼灸施術前に顎の動的検査。
ただ口を開けたり顎を前に出して故意に受け口に
するだけで静的触診検査は無し。
対象咀嚼筋への刺鍼で当然のように筋肉は反応し
顎の動きに変化がつく。
それを再度動的検査で確認しOKとする
なんとも稚拙な内容。
講師の鍼灸施術による雑で強めの刺激により
頭蓋顔面骨がどんどん歪んでいくのが
側で見ていてわかります。
後半では私が筋膜を緩めるのに期待していた
なんちゃって道具(名前は伏せます)が登場。
鍼灸施術でストレスの入った頭蓋顔面骨に
さらにその道具で顔や頭をゴシゴシこすり始める。
「おいおいマジかよ。」(私の心の声)
被験者の顔がどんどん歪んで何故か笑いが起こる。
「笑い事じゃないけどな。」(私の心の声)
被験者は最後まで辛そうでした。
私「先生がゴシゴシするから歪みが入ったんですよ。」
と流石に僕もその場で一言。
講師はピンとこず、その場のスタッフがすかさずフォロー。
スタッフ「今はデモなので反対側のみやってますので~」
その後、講師が反対側にもなんちゃって道具で
ゴシゴシしていましたが、こそっと被験者の頭蓋顔面骨を
触診しましたが立派な歪みが出来上がっていました。
なんちゃって道具で頭蓋顔面骨に歪みを作り
反対側にも同じなんちゃって道具でゴシゴシする事で
出来上がった歪みが帳消しになるとでも
考えたのでしょうか、汗。
「時間があれば後で治してあげる」
と言ったもののその時間もなく終了。
私の場合、講師の雑な強めの鍼灸施術で
頭蓋顔面骨は歪みまくり、この記事を書いている今も
頭頂部がホワンホワン気持ち悪いです。
「ゴシゴシして歪んだ頭蓋顔面骨への処置は?」と
聞いても無駄だろうと思い聞きませんでしたが、
締めの質問コーナーで
「仙椎や踵への鍼灸アプローチはありますか?」
の私の問いに
講師「仙椎って歪むの? 歪みって何?」
私が応答すると、
講師「鹿の仙骨はいくら押しても動かないよ」と。
これには私も拍子抜け~、笑。
講師は、仙椎の歪む事実を知らない上に
死んでいる鹿の骨は強く押しても歪まないと展開。
私は生身の人の骨格的な歪みの話をしているのに
講師は死んで物と化した鹿の仙椎を引き合いに出したのです。
もう出る言葉もありません、汗。
鍼灸、柔道整復師、マッサージ師、整体師の中には
頭蓋顔面骨を含めた身体中の骨は数g圧の刺激で
変化が始まることを知らない連中が多い。
そんな先生方から派手な治療を受けると
今の私みたいに頭痛が発生します。
遠方からお越しのセミナー参加者も
帰路の電車の中で頭が痛いとメールが入りました。
くれぐれも注意しましょう。
今回の収穫でした。
整体師・鍼灸学士 和田浩
090-2597-7225