当たり前ですが、呼吸というものは意識しなくても出来ています。
しかし意識していないからこそ呼吸の変化に気づいている人は少ないです。
肩こりや背中のコリを訴える人の大半は呼吸が浅くなっています。
患者さんに「呼吸が浅くなっていますね」と話すと、ふだん意識していないから不思議な顔をされます。
呼吸というのは呼気と吸気を合わせて呼吸と言います。
呼気は息を吐く時で、吸気は息を吸い込む時。
呼気は自律神経の副交感神経に作用して体を緩めます。
吸気は自律神経を介して体を緊張させます。
こうして体の緊張と弛緩のバランスを取っているのですが、呼吸が浅いと酸素量が少ないので吸い込もうとして吸気ばかり力が入ります。
その結果、緊張ばかり続いて体を固くしてしまうのです。
体に入る酸素量も少ないため、筋肉にも十分な栄養が行きません。
脳に行き渡る酸素量も少ないので、体に行く指令や思考力も落ちてしまいます。
そうして気づかないうちに体を固くしてしまうのです。
呼吸は息を吸う時よりも吐くことを大事にしてください。
そして息を吐く時には体が緩むイメージをしてくださいね。
そして息を吸う時には体を開くことです。
このバランスが自律神経を整えて、体を柔らかくしてくれます。
寝つきが悪い人や眠りが浅い人は、眠る前に深い腹式呼吸を意識してください。
睡眠の質が良くなります。
それだけでも疲労の取れ方が少しずつ変わってきます。
是非お試しください。