こんにちは。名古屋大須の「慢性腰痛専門」整体院翔-Kakeru-の松原です。
本日もブログへの訪問ありがとうございます。
ここでは、慢性腰痛でお悩みの方へ腰痛改善に向けたヒントをお伝えしています。

よく、腰痛でお悩みの方はマッサージ器やコルセットなど重宝しているお話を聞きますね。接骨院などに行くと電気とマッサージのコンボはデフォルトなんて話を聞きます。
でも、実際には本当に効果があるんでしょうか?
腰痛を治すことはできるのでしょうか?
実際のエビデンスはあるのでしょうか?
今回はそんな疑問についていろんな研究がなされていますので、その内容をお伝えします。
要約
・温熱療法は、急性及び亜急性腰痛に対して短期的には有効との結果がある。
・経皮的電気神経刺激療法(TENS)が腰痛に対して有効か無効かは一定の結論に至っていない。
・牽引療法が腰痛に対して有効であるエビデンスは不足している。
・腰椎コルセットは腰痛に対する機能改善に有効である。
1.温熱療法
温熱療法療法とは、いわゆるホットパックや赤外線など患部を温めるもの、寒冷療法とはアイスパックやコールドスプレーなど患部を冷やすものとがあります。
患部を温めるまたは冷やすことで血管の拡張・収縮、血流・血圧のコントロールや炎症の鎮静、局所の新陳代謝の促進、筋肉の緊張を抑制する効果などが期待されます。
実際に温熱・寒冷療法の腰痛に対する統計的レビューによると急性腰痛に対する温熱療法は内服と比較して治療開始後4日目の疼痛は優位に改善するとの報告があります。
また、発症3ヶ月以内の急性及び亜急性腰痛に対する温熱療法と運動療法の併用はどちらか単一での治療より、治療開始7日目の疼痛軽減と機能改善率が高いとの報告がある。
その一方で、慢性腰痛に対する温熱療法は高いエビデンスは存在しない。また、慢性腰痛に対する寒冷療法も質の高いエビデンスが無い。
このように、腰痛の病期によっても温熱・寒冷の物理療法の効果に違いがあります。
2.経皮的電気刺激療法(TENS)
TENSとは体に電気を流してその刺激作用で何らかの治療効果を得ようとする方法です。これは、主に神経や筋肉に対して電流を流し、脱分極させることで、生理的反応を期待して行われます。主に痛みを伝搬する神経の興奮性を抑制したり、痛みの伝達を抑制する細胞(SG細胞)の活性化、脳脊髄液中のオピオイド物質を増やして痛みの伝達経路を抑制したりする効果があります。
TENSの腰痛に対する試験の報告では、施術直後のみ疼痛の軽減に有効であるが、3日後や1週間後には優位差は無いという報告がある。一方で、慢性腰痛に対するいくつかの報告ではTENSは疼痛軽減に効果が無いとするエビデンスも存在します。
病期における一定の効果は有効、無効それぞれの報告があり一定の結論に至っていないのが現状です。
3.牽引療法
牽引療法とは、体のある部分(首・腰など)に引っ張る力を加えて骨折、筋スパズム、関節の変形、拘縮などに対する医学的処置です。
座骨神経痛の有無を問わない腰痛に対する牽引療法の報告では、単独治療としての牽引療法はプラセボ(sham牽引)と比較して3ヶ月及び12ヶ月後の疼痛、機能、可動性、欠勤などの全ての項目において有意差が無いことがわかっています。そのため、腰痛患者全般には牽引療法が有効である可能性が低いことが分かります。
一方で、座骨神経痛の患者に対する牽引療法の治療効果に限定すれば、効果がある。との報告も複数存在し、一定の結論には至っていないのが現状です。
いかがだったでしょうか?
物理療法も必ずしも腰痛改善に効果があるとは言い切れないのです。
確かに機械を使えば一定の再現性は得られるでしょう。しかし、いざ臨床の現場においては再現性はそこまで重要では無いように感じます。
患者さんが10人居れば10通りの症状、発症までの背景があります。
また、体調などもその日その日で変化します。その状態をしっかりと把握して、その時の最大限の効果、患者さんの最大限の効果を引き出す必要があります。
その状態の改善には10通りの改善方法があり、私たちはその方に合った施術を行なわなければなりません。
最後までお読み頂きありがとうございました。
