(29)手足のシビレ分類(使用テクニック・考え方) | アカデミー骨と筋 整体専門学校 特殊整体を学ぶ整体スクール 独立開業 東京 四谷

(29)手足のシビレ分類(使用テクニック・考え方)

*シビレの分類~頚・腰椎の解剖解説/30分

*テクニック講座・現場での実際・ペアを組んでの練習/120分

*質疑応答・相談/30分



<トピックス>

参考までに当校で行っている第29講義の中から、
「手足のシビレ分類」の内容を一部抜粋いたします。


1.ヘルニアの真相

健康な方々を100人抜き打ちでMRI撮影すると、本人には首の痛みや肩こり、腰痛経験が全くなくとも、画像にはしっかりとした「椎間板ヘルニア」が写っている場合があります。

これは世界のあらゆる医学部やカイロプラクティック大学でも実証済みです。
抜き打ちで学生全員の腰部MRIを撮影したところ、全く腰痛がないのにヘルニアが出ていた学生がなんと10%以上も存在したそうです。

ヘルニアがあっても痛くない人はたくさんいるのです。
経験上は逆のほうが多いです。病院に送って、画像を確認しても何も異状はないのに、首痛や肩こり、腰痛が激しく出ている、という人のほうがよっぽど多いのです。


これは手足のシビレに関しても同じこと。シビレ=ヘルニアではないことが圧倒的に多いです。
なので病院で「ヘルニア!」と言われても、あまり怖がらないことです。
それが本当にあっても、実際になくても、温存療法で十分に治ります。

あなたの周りを冷静に見てください。
過去にヘルニアと診断されて苦しんでいた友人知人が、一生ヘルニアで苦しんでいますか?

一生ヘルニアのまま亡くなっていますか?どこかで治っているでしょう、手術なしでも。
整体やカイロや針に行ってなくても。自然に治癒することも多いですから「自分はタイヘンなことになってる!」
と思わない事です。そのほうが椎間板ヘルニアは早く治ります。


<腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛>

1)SLRテスト(痛い側の足を上げると腰から足まで痛い:椎間板ヘルニア・坐骨神経痛)
2)健側SLR(痛くない側の足を上げると患部腰~殿部が痛い:椎間板ヘルニア)
3)ブラガードテスト/SLRで踵を屈曲する(もも裏が張る:ハムストリング筋の収縮/痺れる、つれる、踵まで痛い:坐骨神経痛または椎間板ヘルニア)


※殿部ストレッチで治る坐骨神経痛は、梨状筋と上双子筋による神経圧迫が問題であり、椎間板狭小化やヘルニアによる神経圧迫とは違います(梨状筋、上双子筋の解剖は別紙にて)

※側屈と反対側で痛くてヘルニアなどが画像(MRI)に見受けられず、それでも坐骨神経痛が出ている場合、筋の問題は50%、神経牽引によるものが50%。側屈側の場合は椎間板狭小による神経圧迫50%。


<腰部神経障害テスト>

1)L4神経(L3とL4の椎間板に不具合:脊髄レベルは2~3間/踵内側の知覚テストと踵を外に向けるテスト:患者は内へ)

2)L5神経(L4とL5の椎間板に不具合:脊髄レベルは3~4間/足の甲の知覚テストと親指を下げるテスト:患者は反り)

3)S1神経(L5とS1の椎間板に不具合:脊髄レベルは4~5間/踵外側の知覚テストと踵を内に向けるテスト:患者は外へ)


例えば検査でL5神経が障害されていると判断できたとして、そこで椎間板ヘルニアを疑う椎間板は、L4とL5の間にある椎間板になります。また例えばL5神経に何か問題が出ていて、椎間板ヘルニアも脊柱管狭窄症も画像で確認されない場合は、L4とL5の椎間板症(腰椎の歪みやカーブによる神経圧迫)を疑うか、L3とL4の間またはL3より上位にある脊髄レベルでのL5神経の障害(腫瘍など)と考えます。


以上、当校の第29講義「手足のシビレ分類」から
一部内容を抜粋いたしました。