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男はいくつになっても本気になった時が性春だ! いや青春だ! うだつの上がらない29歳素人童貞・田西が欲望のために精液を、目標のために汗を、そして惚れた女のために血を流すこの映画は、モテない男なら誰もが田西を応援したくなる三十路を目前にした青春映画. この田西に共感できない男は自分の恵まれた環境に深く感謝せい! ヲタク風貌、テレクラの常連、マザコン、根暗、AVマニアと、全く女性にモテる要素を何一つ持ち合わせていないような田西敏行、29歳. そんな田西が後輩の植村ちはるに恋心を抱いちゃったのに、ラブホテルに入っても何もしないどころか、朝帰りでのちはるのそれとないアプローチにも気付かない. 同じ男としては「あぁ~もどかしい! 」と思うと同時に「そこで積極的に行くとがっついてると思われないかと億劫になってしまう気持ちも分かるで」と思ってしまうんですよね. ただ風邪をひいたちはるのお見舞いに行って、帰りに風俗嬢しほのご厄介になるのは詰めが甘いこと. そりゃ男としてはあんな好機をみすみす逃すのはもったいないことですが、それでも惚れた女性が住む隣の部屋で、しかも惚れた女性の友達にご厄介になるというのは男として情けないの一言. 特にちはるの目の前であんな失態を見せるなんて、もはや男としては完全に失格. せめて同じ見つかるなら昇天後の全裸で見つかってナンボですからね. しかもこのウジウジ田西、ちはるへの想いを同僚の結婚式のスピーチで「僕を信じてください」と叫びだすわ、ライバル会社の営業マン青山の前ではちはると巧くヤッていると嘘をつくわと情けなさぶりに拍車が掛かるだけでなく、挙句には青山がちはるを弄び妊娠までさせておいて捨てるという、完全に田西の男としてのプライドもあったもんじゃない状態になる始末. しかし! ここで田西の男としてのプライドに火が付く辺りから、この映画は一気に面白く、いや格好よくなるんですよね. 特に怒り狂う田西を応援してくれる斉田産業の面々がいいこと. 「田西はクビにはしません. 思う存分やってもらいます」と電話で言っちゃう社長を始め、ボクシングを教えてくれるアル中社員の鈴木に、サンドバッグを作ってくれる同僚たち. ただヒマだから年末年始みんなで集まったり、恒例行事だから社員旅行に参加していたのではない. この斉田産業は戦う仲間を全力で応援し、戦う前の準備まで応援してくれる家族のような「温かな場所」. ですからいざ 『タクシードライバー』 のトラヴィスカットにしてからの斉田産業に乗り込んでからの彼の格好良さといったら、女性には理解できないものかも知れませんが、モテない男の部類に入る男達にとってはたまらなく格好いいのです. 別に青山にボコボコに負けてもいいんです. 小便を掛けたくらいの反撃しかできなくてもいいんです. 結果じゃない. 大事なのは本気を出すこと. それが男のプライドを自ら守る崇高な行為. ラストで田舎に帰るちはるを見送りに行っても、「青山さんは大丈夫だった? 」と聞かれたり、「じゃあ、トイレでしてあげる」と慰められたりと、相変わらず報われない田西ですけど、男なんて生き物はいつの時代も惚れた女性にその想いが届かないもの. でも本気を出した男が望むのはただ惚れた女性が幸せになってくれることだけ. MBT だから涙ながらにちはるを電車に押し込むんですよね. 2010年12月は購入予定なし :: 国仲幸子|yaplog!(ヤプログ!)byGMO 心の中で「今ならちはるを口説き落とせるチャンスかも知れないのに」と半分悔やみながら、でも「そんな本気でない愛などいらない」と自分に言い聞かせながら. そんな田西が街中を疾走する姿. あれは青山のような男には一生マネできない「本気を出した男」だけが見せる、本当に格好いい男の姿. 女性には理解してもらえないことの多い姿でもあるんですけどね…. 深夜らじお@の映画館 も遠い過去に一度本気を出したことがありました. ハギとこ! 』第35回放送は、『バNishidaのブログイオハ ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう.