不定期な通院や「薬を貰うためだけ」通院という患者は、まず、良くなりません。それどころかどんどん悪くなります。通常、初診担当医は必ず精神科医療の流れを説明し、どのような経緯で診断が決定するかも説明しなければなりません。しかし患者数が激増の一途で、医師不足に苛まれているクリニックなどでは、患者ひとりに割ける診察時間が10分をきり、必要な説明をせず薬の処方だけをする精神科医が増え、とても医療と呼べない医療が横行し、病状が良くならないから患者は増える一方という状況になっています。
精神科クリニックが増えても、患者数はそれ以上に増えているため、結局医者数が追いつかず、ひとりの主治医で責任や一貫性ある診療提供するのが困難になっているのです。医師が足りないため、精神科以外の皮膚科、耳鼻科の医者でもいいからと、精神科研修も受けていない医師に外来をやらせるため、医療の質を保てなくなっています。
しかし「医療の質」と言っても、どうせ一般人には医療の質の判断などできるはずがないとたかをくくり、薬の処方だけしておけば良いだろうとたかを括っている医者が増えすぎました。なので診断はかなりいい加減となり、必要な説明や指導はほとんどおこなわれなくなってしまったのです。