蔵元訪問〜島岡酒造〜 | 燗酒好きのカピバラさんの日常

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福島県二本松と本宮の葬儀屋さんの隣でで酒屋をやっています。お酒の事、日常の気づき、趣味の読書の事など書いています。blogを見てお酒に興味を持って貰えたら嬉しいです。

こんにちは、福島県二本松市と本宮市の葬儀屋さんの隣の酒屋
勢州屋の太田きょうじゅです。

昨日は月に一度の店休日でした。1月にスタッフの川名くんが蔵元に行ってみたいと行っていたので、ずっとお伺いできてなかった群馬県の島岡酒造さんへ行ってきました。


うちのストリームとスタッフの岩谷くんの車の2台で。
本当はお客さんも一緒に行けたら楽しいかなと思っていたのですが、準備が足りずに今回はスタッフ7人で蔵元訪問してきました。

島岡酒造さんとの出会いは、2010年に品川で行われたdancyuという雑誌の20周年記念の大試飲会の時です。
お燗酒が好きで興味を持っていた私は、群馬泉を醸す島岡酒造さんも出ると聞いていてとても楽しみに会場に行きました。
会が始まって始め方で島岡さんのブースに伺い初めてお酒を飲んだ時、1発で好きになりました。華やかな香りや流行りの味というよりは、落ち着いていつまでもダラダラと飲み続けたい、長年一緒にいる友達や夫婦のようなそんな雰囲気のお酒。(褒めているんですよ。)

かなりの数の蔵元が参加していて、色々と美味しいお酒が沢山あったのですが、島岡さんのお酒が気に入ってその日のうちに7回くらいお酒をもらいに行き、最後には「また来たの?」なんて蔵元さんに笑われるほど。(笑)

その後福島に戻ってすぐにご連絡をさせていてだいたのは、私の中では当然の流れでした。
「1度蔵に来ていただいて、お話をさせていただいてから」というお答えをいただき、次の店休日に母と姉を連れてお伺いし、蔵の方々の温かい雰囲気を肌で感じて尚更島岡酒造さんが好きになって、お取引をさせていただけることになりました。

それからなかなかお伺いができずに昨日やっと2度目の蔵元訪問することができたのですが、最初に行った時の温かい雰囲気は変わることなく健在でした。


右から3番目が蔵元の島岡さんです。

約500石ほどの生産量の島岡酒造さん。お酒に対してとても真摯な蔵元です。熟成したお酒の旨さを目指す群馬泉は、レギュラー酒の山廃本醸造でも最低1年の熟成をしてから出荷しています。その上の山廃純米と超特選純米については2年熟成してから出荷するといいます。だからといって、生酒やフレッシュなお酒を否定するわけではなく、それも美味しさの1つとして受け入れていらっしゃるところもこの蔵元の好きなところです。ときにはこだわりのために他のものを受け入れられないことってあると思うのですが、自分のこだわりとは違うものにも良さはあって、それを好きな人ももちろんいるんですよね。


熟成したお酒は余分なものが落ちて色んな食べ物と相性がよく、一緒に飲むととても美味しいとおっしゃるように、蔵元に伺う前に食べた丸一さんのふわふわの鰻と山廃本醸造のお燗の相性が抜群でした。

お昼頃に群馬につき、4時頃に帰るまで蔵の中を案内していただいたり、試飲をさせていただきながら色々な話を聞いていたのですが、印象に残ったのは何度も出てくる、「面白いから」とか「面白くないから」といった言葉。
もちろん気分で酒を造っているということではなく、ワクワクするかどうか?やりがいを得られるかどうか?そんなことを判断の基準にしているのかなと感じました。酒造りって、寒い真冬に一日中行う体力的にもきつい重労働です。そんな酒造りという厳しい仕事に誇りを持っているからこそ出てくる言葉なんだと話を聞きながら思いました。

また、「最近は何度くらいで飲むといいですか?」とか、「おつまみは何がいいですか?」と聞かれることがあって「もちろんそれも大事だけれど」、あまり難しく考えずにお酒を楽しんでもらいたいという言葉もとても共感できるお話でした。
最適な温度や相性の良いおつまみと一緒に飲めばお酒は持っているポテンシャルを存分に発揮してくれますが、それを気にしすぎてお酒を飲むこと自体がつまらなくなってしまうのでは元も子もないと思うんですよね。幸い日本酒は極端に合わないおつまみというのは少ないと思います。だからこそ、相性とか温度をあまり気にしすぎるよりもお酒を楽しむことを大事にして欲しいなって僕も思います。

今回一緒に行ったうちのスタッフは若い子ばかりで初めて蔵元に行った子もいたりと、まだまだ専門的なことは詳しくない子が多いのですが、それを知った島岡さんがお気遣いいただき専門的なことも噛み砕いて丁寧にわかりやすく話をしていただいたおかげで、みんなとても楽しくお話を伺っていました。そんな島岡さんの温かい人柄とお酒の美味しさを沢山の方々にお伝えして、日本酒を楽しんでくれる人を増やしていくことでお礼をできるよう今日からまた頑張って行こうと思います。
 






最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
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