本日はゲームセンターの景品について。
(今回は少しだけマジメに)
昔は景品といえば駄菓子だったが
一昔前に少しチープなぬいぐるみが出没し、
やがてディズニー関連グッズや人気アニメ
(実写を含む)のキャラクター商品
フィギュアが大部分をしめ、
一部のコアな消費者用に実際の生物
(熱帯魚、カブトムシ等)の景品が出始めた。


はてはキワモノで自衛隊野戦用食料や宇宙食までもが景品にのぼったのは記憶に新しい。
一説によると景品単価は500円弱ほどで、
消費者が約10回ほどでゲット出来る様な方程式だそう。
(苦労して手に入れた商品も家に帰ると興ざめするが・・・)
商売とすると約倍がけの商品なので
あまりおいしくない気もするが、消費金額が浮遊点なのと
実際には複数の機械を使用するので損は無い。
さらに実は巧妙に人間の心理をついて利益をあげているのである。
皆さんはお気づきだろうか?
まずは設置場所についてだが
どこの遊技場も入り口前にのぼりを立て、
新入荷の景品等のアピール。
そして入店後すぐの場所に
飲料等の自販機が置いてある。
例外もあるが、大部分は「100円飲料」と
銅貨以下の小銭が出ない様な両替機をかねた自販機を設置。
(主な商売は釣り銭を用意するが、この商いに関しては自販機と遊技機の銀貨の使い回しで必要無)
さらにそのまわりには人気キャラクターを景品とした
UCの客寄せ(外部からも確認出来る様ガラス越しに設置)
大規模な店舗だと長屋の様に並んだ間に両替機を設置。
奥に行くと体感ゲーム等の高額機が目白押し。
このような配置をすると、カップル客は入店時に通常両替
店内を物色後、まずはUCへ行き遊戯を開始
100円硬貨数枚(十数枚)を使い景品をゲット。
さらに、その後も余程の満足感が無い限り
あまった銀貨を消費。
その際に「あと少し」という心理が働いてしまうと
「両替機→遊戯機→両替機」という無限ループに
はまってしまい、あいだに高額機による遊戯等でも遊んでしまうと
コンビニやファーストフード店、
はたまたファミレス等で金額とにらめっこをしている人間でも
平然と紙幣を両替機に流し、
退店時にはかなりの確率で紙幣と
銀貨は1枚も無くなっている。
一時は家庭用ゲーム等で下火が騒がれた業界だが
人件費も少なく、客単価が少なくても3000円以上で
客回転率の高い商売は他に例をみない。
注※ 本文は決して筆者がUFOキャッチャーで好みの景品をゲット出来なかった為、頭に来て誹謗中傷するものではありません。

欲しかったな、
ハンコックのキーケース

「あと少し」だったのに
(ノ_-。)
【次元大介(撮影:次元大介)SSKmedia】