私が乗り込んだ新鑑真号は、瀬戸内海から周防灘、関門海峡、
玄界灘を経由して東シナ海に入り上海を目指す航路をとっていた。
2泊3日の船旅である。
夜、時間を持て余し、船上デッキに出た。
湿度の高い熱帯夜であったが、デッキの床に寝そべってみると
床は鉄独特の冷たさがあり心地よかった。
もうすでに東シナ海の洋上にいるはずだ。
雲一つなく、満天の星空に感動した。
明日の昼頃にはいよいよ上海港に到着すると思うと、胸が高鳴った。
この船旅では、同じような一人旅をする同世代の若者との出逢いが
あった。
地質調査のために私と同じくシルクロード方面に向かう大学院生、
インドを目指す大学生、特にアテのない旅をするという劇団に所属
している慶応ボーイ、など様々であった。
そして、もう一人、私の親友も乗船していた。大学の同級生で、
私のシルクロード熱が乗移ったのか、ひょんなことから一緒に
行こうということになったのだ。
しかし、私がデッキで旅に酔いしれている頃、親友は二等船室で、
これからインドに行くという大学生の旅の計画に耳を傾けていた。
上海上陸後、彼が私と別れて南方を目指すことになるとは、この時
予想だにしていなかった(笑)
本日も常体を用いてカッコつけてしまいました…。
船で出会ったみんな、今頃どうしているのかなあ。
もしご覧になったら連絡ください!
…顔出しNGならモザイクかけます(真面目に)
にほんブログ村