初代 竹内洋岳に聞く | 中辻 隆徳のブログ

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皆様 こんにちは。


今日は塩野米松 著「初代 竹内洋岳に聞く」を紹介させてください。



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今年の5月26日にダウラギリに登頂し、世界にある8000m峰14座

すべての山頂に立った日本人登山家 竹内洋岳さんのインタビュー

を文章に起こしていく「聞き書き」形式で書かれたものです。


世界7番目の標高のダウラギリ 8167m


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14座の登頂に成功しているのは現在、世界に29名。

これまで日本人登山家にとってこの14座は魔の挑戦として

苦手としており、貴重な登山家が命を落としています。

今回、竹内さんは日本人で初めて成功するという快挙を

成し遂げました。


その14座とは、世界にあるといっても全てアジアの

ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に位置しています。


14座

1 エベレスト(チョモランマ)8848m

2 K2 8611m

3 カンチェンジュンガ 8586m

4 ローツェ 8516m

5 マカルー 8485m

6 チョー・オユー 8201m

7 ダウラギリ 8167m

8 マナスル 8163m

9 ナンガパルバット 8126m

10 アンナプルナ 8091m

11 ガッシャブルムⅠ峰 8080m

12 ブロードピーク 8051m

13 ガッシャブルムⅡ峰 8034m

14 シシャパンマ 8027m


余談ですがK2の「K」はインドの測量局が19世紀にカラコルム山脈の

測量を開始した際に、無名の山にカラコルムの「K」をとってK1からK5

まで測量番号を付けたのですね。K2だけが測量番号のまま山名として

残ってしまいました。

ちなみに12位のブロードピークがK3、13位のガッシャブルムⅡがK4、

11位のガッシャブルムⅠがK5ですね。


この作品は、12座の登頂に成功し、2座を残している2010年の時点で

書かれたものです。

竹内さんの魅力的な人柄、生き方が見事なまでに浮彫りになっています。

ドキュメンタリー番組を観ているかのように、話の中にすんなりと入って

いけるのは書き手の力量によるところが大きいのではないかと思います。


この竹内さん、最近BSの番組で見かけることがありますが、実際には

不屈の登山家なのですが、その容姿は、何か学術系の研究者のような

飄々とした雰囲気の方です。

これからどんどん注目される日本人であることには間違いありません。


もう20年以上も昔のことですが、中学高校とワンダーフォーゲル部に

所属していて、夏には北アルプスや中央アルプスに登ったものでした。

(もちろん竹内さんにはこれっぽっちも足元におよびませんが)


またいつか、山籠もりしたいなと思わせる本に出会いました。

かなり分厚い本で読み応えがありますが、こんな世界もあるんだ

と登山しない方にもお勧めの書です。


良かったら是非。