結婚相談所の高い成婚率、そのカラクリ

成婚率が高い結婚相談所がある。
有名で、ある程度料金が高いと、それなりのポテンシャルをもった人が集まって退会していく。
IBJメンバーズの成婚例のような形式だ。
ただ、誰でもそうなる訳ではない。

低料金で来るもの拒まず、の相談所ではどうか。

自分のポテンシャルを把握している人がそれなりの相手を見つけて成婚退会していく事もあるが、
そうでない場合、相手がどんな人であれ、仲人が相手やこれまでの経緯を一般的な社会的事実を織り混ぜながら、素晴らしい形容で語り、「希望に近い人に遭えた」と錯覚させて退会させたりもする。
もちろん、成婚後に離婚しないなんていう保証はない。

「そんな馬鹿な」と思うかもしれないが、その巧みな話術やマインドコントロールで、半ば無理矢理くっつける技術に長けた人種がいるのだ。
断ったあとで「あの人は実は優良株だったのでは」と思わせるような術に長けるとも言おうか。
察しの良い人は気付けると思うが、強引な印象を与えづらい話術がポイントだとも指摘しておく。

この手の話は保険の勧誘を思い浮かべて考えると分かりやすい。
押しの強い生保レディが、客を乗せながら根こそぎ契約をとっていくイメージと似ている。

そもそも
結婚相談所の目的は → 売上。
会員の目的は → 結婚。

食い違いが生じるのも致し方ない。

更に言うなら、条件が悪くても入会を拒まない結婚相談所は実在する。
お見合いをしたり、婚活は出来ても成婚退会に至らない会員がいて、その属性も把握されている。

まともな結婚相談所が「条件が悪い人を入会させる事」を躊躇うのは、活動させなくても結果が見えているから。
良心が働く訳だ。
だからある意味、売上が高いのは業界のタブーをあっさり無視できるからこそとも言える。

結婚相談所が利益を上げるには結局、成婚料か月会費、お見合い料しかない。

会員を長く滞在させて会費を取るには幽霊会員にするか、
お見合いが組めるなら、どんどん組ませて時間を稼ぐ。
会員の優柔不断さが、相談所にとって有利に働く。
滞在が延びるのは
結婚相談所にとっては → 吉。
会員にとっては、お金と時間を費やすものだから → 凶。

ちなみに会期なんてあって無いもの。
アドバイスもせず、10年以上在籍させる結婚相談所もある。

話が逸れるが、成婚率の高い仲人やカウンセラーの所には、その手腕を知りたくて弟子入りを希望してくる者が集まることもある。
仲人には、マッチングをみるのが上手い人も、昔ながらの世話焼きおばさんもいるが、「何だ結局は、詐欺と紙一重ではないか」と後進が去る事も多い。

カラクリとして、
会員は自分の条件が悪かったとしても理想の人に遭いたいわけで、相談所はそれを叶えられそうな広告を出す。
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所詮無理なものは無理なのに、仲人は「理想を追えばいい」と会員に伝えてしまう。
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結局は無駄に会員の時間を奪ったり、あまりよくもない組み合わせでも適当な事を言って退会させる。中身がない物でも豪勢に語れる点がポイントだ。
もちろん結婚して離婚になることも、退会して結婚に至らないこともある。

だが仲人の言い分は「一瞬でも夢を見させてあげたらそれでいい」「優しい嘘を言ってあげればいい」という勝手な信念なのだ。

腹を割って話すのでなく、会員のやりたいようにさせながら、目的に近づいている風を演出する。
成婚料が入りそうなら、急速に関係を縮めさせるような下世話なアドバイスまでする。

事実であったり、会員の人生が少しでも進展するようなアドバイスを最初にしてしまったら、成婚料が手に入らないからだ。
被害に遭うのは条件が良くなかったり、嫌な事を無駄に我慢するようなタイプに多いようだ。

ここまで来ると、悪質さや詐欺的だと気付いて人が離れ、もちろん後進は育たない。
真っ当な人であればあるほど、自分の上司の方針が受け入れられない訳だ。

サイコパスは金銭と時間の搾取が上手く、自身に甘いとも言われる。
足元を掬われるなかれ。

成婚率が高くなくても、会費が若干割高でも、一生懸命会員に寄り添う仲人やカウンセラーはいる。

現時点で夫婦仲の良い、幸せそうな人たちもいる。
そうした人から相手を紹介された方が、後味は良さそうに思う。

※振り込め詐欺や金融の勧誘が簡単に成立するのは、
大切な家族の安全を守れるかもしれない、
あるいは資産を増やせるかもしれないというニーズを巧みにつくからだ。

結婚したいと必死に思って入会してくる、ある意味、弱みに漬け込める要素をもった人の首を捻る事くらい、翻弄する事くらい、罪悪感のないベテランなら朝飯前だろう。

結婚相談所の見分け方のひとつとして、どんな属性を集めているかに着目すると、また別の側面が見えてくる。


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