100件に一件ぐらいに出くわす、理不尽な配達案件。 この注文を拾った時点では想定できなかった。
この女性のアカウントの住所は入力ミスしているのでナビ通りに進んでも辿り着けない。
注文受けた時点でそれは理解できていたので、記載されている住所の数字を追ってナビに入力して近くまでとりあえずは運転しだした。
運転中、この女性から、アパート名をググって自力できてくださいと連絡が来る。 相手はそのメッセージにラインの様に既読してすぐ返信してほしそうな言い草だった。実際は既読無視して近くまでたどり着いた。 アパート名はこの辺りに3件記載されていて、この女性のアパートは新しくてググっても出てこない、住所もその番地が現れない状態だった。
このアパートが一番近かったのでとりあえず部屋番号を押すと、反応がない。 しょうがなく、この女性に連絡して今いるところから、ナビしてほしいと促すと、近くの飲食店の駐車場まで来てくれるそうだった。
それでも、僕はその対応には否定的で自分でたどり着きたかったので、どうにかしてたどり着こうした。 その時、もう一人の配達員が違う注文を持って僕と同じ様なシチュエーションで同じアパートでこの女性のアパートを探していたところに遭遇した。 この配達員に女性のアカウント名を確認して、電話越しにもう一人の配達員も迷子になっているので、今一度飲食店の駐車場まで来てほしいと促した。
この時間帯は配達員のピークタイムで郊外に連れてこられた僕らは少し焦っていたかもしれない。
電話越しにかなりきれていたこの女性は低評価をしてくるのも覚悟の上で、僕は駐車場まで来てもらうことにした。 去り際に電話の対応が悪かったと捨て台詞に一人では少し多めのメニューを持ち帰った。 お互い色々なタイミングが悪くてこの様な状態に出くわす。 回避することはできたかもしれないが、もう一人の配達員のことも考えるとベストの選択だった。