当クリニックでは、美容という分野は、変化が目まぐるしいため
院長が学会に頻繁に参加し、最新美容医療を取り入れるのはもちろん
看護師・ビューティセラピストも最新美容セミナー等に参加し
知識を高めることが義務付けられています。
先日、東京ビックサイトで行われたビューティワールドジャパン に
参加して参りました。
広い会場内は どのブースも活気があり、多くの人で賑わっていました。
東京ドームの数倍の広さで、すべてを回るのに4時間近くかかってしまいました
日本の企業だけでなく、アジアや欧米などの海外の企業も出展しており、
まさしく美の祭典といった感じです。
左の写真はタイのブースです。
国によって特色があり、
アメリカやヨーロッパは新規美容機器、
タイはマッサージオイル、
他にも中国や韓国など多数の国が参加していました。
美容機器では、ＲＦというラジオ波を使った痩身やタルミ治療器や、
パワープレートなどの振動機器が目立ちました。
ＲＦ治療器は医療機器の「サーマクール」などが有名ですが、さすがに美容機器のＲＦは効果も極わずかであるようです。
症例写真上ではかなりいい結果が出ているようでも、担当者の説明には苦しさを感じてしまいました。
色々な機器の展示もありましたが、やはり医療従事者が使用できるもの
（医療機器）と、医療従事者以外が使用できる機器（美容機器）は
パワーも効果も全く違うため
当クリニックでは、今回気に入った機器はありませんでした。
また、セミナーも各会場で開催されました。
時間の関係上、３つほどしか参加できなかったのですが、美容外科医の宇津木先生のセミナーでは、
「エイジングに伴うハイライトの変化」、「エステはSkin Care(ケア）をクリニックではSkin Cure（治療）」などを紹介していました。
「エステサロンは治療をしようとすると失敗する。健康な肌を維持できるようなことをするべきだ」
ともおっしゃっていました。
また、今回多くのエステ最新情報誌を頂きましたが
どの雑誌でも問題になっていたのが、「脱毛」です。
最近の、エステ業界での脱毛に関する逮捕事件(詳しくはこちら ）に伴い
「用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又
はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し
毛乳頭・皮脂腺開口部などを破壊する行為は
医師が行うものでなければ、保健衛生上危害の生ずる恐れがある
行為であり医師免許を有しないものが業として行えば医師法第17条
に違反する」
という厚生労働省からの通達を厳守しようという流れに
なってきているそうです。しかし、有罪判決が決定したのにもかかわらず、
状況はほとんど変化していないのが現状です。
①エステサロンで、効果が高い医療機器を使用している（違法、危険だが「永久」脱毛できる）
②美容機器を使用し、できるだけパワーを高め効果をだしている（グレーだが部分的に「永久」脱毛できる。行為としてはグレー、治療効果は違法）
③美容機器を使用し、安全なローパワーで時間をかけている（安全だが、脱毛ではなく一時的な除毛）
エステ業界では③を勧めています。
それが、治療の長期化、1回あたりの低価格化につながっているのでしょう。
こういう話は医療業界ではありません。
なぜなら全て①だからです。
それをいかに安全に、効率よく、産毛や軟毛まで完全に「永久」脱毛できるかを論じています。
消費者側には全く同じ「脱毛」でも、中身は全く違うのがここでもわかると思います。
脱毛はお安くありません。
「脱毛」とよばれるものの多様化に伴い、施術を受ける側にも施設を見極める目が必要です。
セイコメディカルビューティクリニック ビューティセラピスト