1. 世界的な動き
ここ10年、合法ドラッグをめぐる動きは二極化している。
解放の潮流:米国・カナダ・オランダなどでは、大麻の医療・嗜好利用を合法化する州や国が増加。さらに近年ではシロシビン(マジックマッシュルーム成分)やMDMAの医療研究が急速に進み、一部地域では医療現場での使用が承認され始めている。
規制強化の波:一方、日本や多くのアジア諸国では新規合成ドラッグ(デザイナードラッグ)への規制が一層厳しくなり、「包括指定」で成分が変わっても即違法になる仕組みが強化されている。
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2. 日本の近年の流れ
2014〜2016年:「脱法ハーブ」や「危険ドラッグ」が社会問題化。急性中毒事故が連発し、薬事法改正と包括指定制度が導入される。これにより、成分の構造が似ていれば自動的に規制対象となった。
2019年以降:CBD(カンナビジオール)が合法成分としてブームに。リキッドやオイルが急速に普及。
2022〜2023年:一部の輸入CBD製品からTHCが検出され、摘発事例が増加。規制の再検討が進む。
2024年:大麻取締法改正により、「医療用大麻の解禁」と「使用罪の新設」が同時に成立。合法と違法の境界がより複雑に。
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3. 近年の新たな焦点
マイクロドージング:シロシビンやLSDを超微量摂取して創造性や精神の安定を高める手法が海外で広まり、合法地域も登場。
植物系スピリチュアル薬草:アヤワスカやハペなど、先住民の儀式由来のものが注目を集めている。ただし日本では成分によっては違法。
ケタミン療法:抗うつ治療として医療機関での使用が増加(海外)。
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4. 未来予測
解放が進む分野:医療大麻、シロシビン療法、MDMA療法は世界的に拡大の見込み。
規制強化が続く分野:合成カンナビノイドや合成カチノンなどの新規ドラッグは、包括指定により合法期間がほぼゼロ化する可能性大。
