いまや欠かせないテーマとなった「減災収納」。2015年2月に深谷で行われた講座をもとにした誌上セミナーです。

昨日は、「管理」の目を育てましょう、
という話をしました。

では、具体的にはどうすればいいのでしょうか？

まず、家の中のものひとつひとつを
これは、どこに『出して置く』のがいいのか？
と考える。

たくさん出ているものがあったら
このうちの、どれくらいを『出して置く』のがいいのか？
適した量を考えてみる。

たとえば、
りんごをひと箱、いただいたとします。

それをポンと置いておくのではなくて、
食べる分を少しずつ『出して置く』。
残りはしかるべき場所に『しまって置く』。

家の中にあるものすべて、全部に
こういった感覚を持つようにします。

管理のまなざしを向けるのです。

ものだけでなく、家事にも「管理」の意識を持ちましょう。

そうすると、
昔の私のように洗いものがイヤでたまらなくても、
疲れていて家事がなかなか始められなくても、
「よし、やろう」と声かけして、始めることができます。

なぜなら、
家事も全体の流れで把握し、管理する意識を持つと
「ここをやると、次がラクになるんだよね」
と見えてくるのです。
途中も楽しくできるし、後片づけも気持ちよくできます。

たとえば、食器の洗いもの。

全体の流れを把握しておけば、
部分、部分の過程で区切ることもできるし、
途中でやめることもできます。
それでも雑然としません。

それぞれの過程が、気持ちよくできます。
「最後までがんばってみようかな」という気持ちになります。

いまのお話は、
冊子「居心地のいいキッチン～台所しごとはラクに楽しく」
の中の12～13ページに書いてあります。
「あるとうれしい、後片づけがラクにできるシステム」

そうそう、家事をやりたくないときは、
自分の気持ちをまず声に出してみてくださいね。

そうすると、意外に「よし、やろう」という気持ちが
わいてくることがあります。

不満な気持ちをためこんで
「どうして、私だけがやらなくちゃいけないのよ･･･」
と思っていると、楽しくない。つらくなる。

でも、自分の意志で、
「疲れているけれど、よし、やろう！」と思ったら
気持ちが全然違います。

そして、ぜひ片づけにかかる時間を測ってみてください。

（明日に続きます）

「管理」の目で見れば、収納も家事もラクになっていきます