うつ病に負けないよ -3ページ目

うつ病に負けないよ

もとの明るい人間に戻れますように

もとの働き者に戻れますように

穏やかな人生を送れますように

自分の独り言をつぶやきます


ちょうど
俺がうつ病になりかけた頃、

取引のあった問屋さんで、
友達のように親しくしてた人達が、

偶然に同時期に
どんどん会社を辞めていったんだ。

一社だけじゃない。
いろいろな会社でだ。



ちょうど消費税アップが
騒がれていた頃だ。

為替も商品供給に逆風の時期。

安く物を供給できない時期が
続いたあの時期。

この業界に見切りをつけたんだろう。
親しい人がどんどん辞めていった。

仕事の話ばかりじゃなくて、
色々な話をしていた人達だ。

俺は、仕事の枠を越えて
友達だと思っていた人達だ。

その人達に会えるから、
出張に行くのが楽しみだった。

ひとりで懸命に仕事をする俺に
いろいろ協力してくれた。

その人達が一斉に辞めていった。


さらに同時期に、
うちのお店のレジシステムを
10年以上も担当してた人が、

定年となり会社を辞めていった。

一緒に徹夜して、
レジシステムがうちに合うように
色々な改良を一緒に考えた人だ。

その人も同時期にいなくなった。



何度も言うが、
俺はその人達を友達と思っていた。

だから一斉に辞められて、

ひとりポツンと取り残されてしまった
ような気がした。

例えば、広い体育館に、
さっきまで人でいっぱいだったのに、

いつの間にか、ひとりぼっち。

シーンとした広い体育館に
取り残されて立ちすくんでる感じ。

まわりを見ても、誰もいない。

そんな静寂の感じ。



次にうちの担当になった人達は、
いかにもビジネスライクな感じで、

話していてもよそよそしかった。

俺は寂しくてたまらなかった。



交遊関係は宝だ。

お金じゃ買えない。

時間をかけないと手に入らない。

信頼関係がつないでいく。




思えば、仕事での付き合いを、
「友達」と錯覚していた俺に
問題があったのだろう。

私生活で、まわりに友達が
いなかったからね。

問屋さんの社員を友達と思って、
心のよりどころとしてたんだろう。

その人達が偶然に一斉に辞めていき、
茫然と立ちすくんでしまったんだ。

それが
俺のうつ病発症と偶然にも重なり、
表情もなくなるほどの虚無感となり、

俺のうつ病は重くなった。


不思議だ。

久しく思い出さなかった。

記憶から消去していたのか。



そうだよなあ。
友達が身近にいなかったから、
問屋の仲がいい人達を
友達と思っていたんだよなあ。

だから寂しくなかったんだよなあ。

出張に行けば会えたもんなあ。

話してて楽しかったもんなあ。


もう会うことはないだろう。

さすがにもう2年以上もたつので、
寂しいとは思わないが、

思い出すと茫然とする。


あの人達も俺の歴史のひとつだ。

どうして今まで
思い出さなかったんだろうな。


寂しすぎたからかな?

あまりにも寂しすぎると、
人は感情を平らに保つために、

その原因を忘れさせてくれるのかな?