全体として、バーレーンでの6日間テスト最終日に示された2026年型マシンは、懸念されていたほど、ぜん世代から大きく遅れているわけではなく、むしろ一部チームでは差をそれほど広げていないことがわかった。
しかしテストでは燃料搭載量やエンジンモードといった条件が不明瞭であるため、ラップタイムの単純比較は注意を要する。最終日にフェラーリのルクレールがC4タイヤで1分31秒992を記録して総合トップとなり、2位のキミ・アントネッリに0.8秒差を付けたが、これは昨年サインツが記録した1分29秒348には約2.5秒及ばない値であり、同一条件での直接比較ではなお差があることを示している。
各チームの前年ベンチマークと比べると、フェラーリ、アウディ、ハース、マクラーレンはパフォーマンス低下が概ね似た程度にとどまる一方で、メルセデス以降のチームでは差が拡大している点が目立つ。
具体的にはメルセデスが約3.2秒遅れ、レッドブルが約3.5秒遅れを記録し、ウィリアムズは約5秒、アストンマーティンは約6秒の大きな後退を示した。
キャデラックは今年新規参戦で過去のベンチマークが存在しないため比較不能である。加えて、各チームが今年はかなり異なるテストプログラムを採用し、予選モードやアタックランを行わなかったチームもあるため、今回の差は純粋な性能差を完全に反映するものではなく、あくまで指標的な意味合いに留まる。
以上を踏まえると、2026年型車は全体として前世代からの性能低下が一部存在するものの、最悪の予想ほどの大幅な遅れではなく、チームごとのプログラム差や計測条件の影響を考慮すると、今後のデータや実戦での比較が重要である。
なおチーム別の比較は以下の通りで、フェラーリは+2.613秒、アウディ(旧ザウバー)は+2.698秒、ハースは+2.759秒、マクラーレンは+2.921秒、メルセデスは+3.258秒、アルピーヌは+3.381秒、レッドブルは+3.543秒、レーシングブルズは+3.652秒、ウィリアムズは+4.994秒、アストンマーティンは+5.745秒、キャデラックは前年比較なしである。

