マリオカートを思わせる展開が繰り返されたという指摘が、F1の開幕戦オーストラリアGPで相次いだ。その主因は、新しいパワーユニット規則で導入された電気ブーストの増加と、後方から1秒以内の相手に追加ブーストを使えるオーバーテイクモードであり、これによりコース上で順位が頻繁に入れ替わった。
マックス・フェルスタッペンはグリッド20番手から6位まで追い上げて多数の追い抜きを見せたが、新規則はレースの「リアリティ」を損なっていると感じ、自身は楽しめなかったと語った。
フェルスタッペンの発言に続いて、シャルル・ルクレールも同様に、レース中の度重なるポジションの交換を「マリオカートのキノコ」のようだと表現した。
ルクレールとジョージ・ラッセルの間では最初の数周で何度も順位が入れ替わり、オーバーテイクにエネルギーを使い切ると守る力が不足して逆に抜かれてしまう場面も見られた。
ランド・ノリスら複数のドライバーは、こうしたパワーユニットの影響が攻守のあり方を人工的に変えたことに不満を示した。
一方で優勝したラッセルは、規則変更を擁護してすぐに結論を出すべきではないと述べた。
ラッセルは、今回の規則がサーキットごとに異なる影響を与える点を指摘し、たとえば上海では長い一本のストレートに特化するため今回のようなエネルギー分散は起こりにくいと説明した。
また、ドライバーたちは最初は批判的になりがちだが、実際に数レースを経て判断すべきだとし、現時点では全員が完全に満足しているわけではないものの「素晴らしいレースだった」と話す者もいることから、評価は時期尚早であり今後の展開を見守るべきだと結論づけた。

