今ここの可能性
桜と新緑のほんのつかの間ツツジが見事ですねさて、今ここ…どこにでもあるありきたりの言葉ですが、今ここというのはどういうものでしょう上手く説明できるでしょうか? 今ここをご存知の方は一度試みてくださいそれはたくさんの「今ここ」があるかもしれませんね今日は年度替わりした時期でもあるので人間関係を意識して私なりに一つ試みてみたいと思いますそもそもなぜ「今ここ」が大切だと言われているのでしょうか私たちの頭の中を支配するマインドの中には、過去ー現在ー未来という時間の流れの中の「私」というものが存在していますこの「私」とは自分のことですその「私」は自分が抱えている過去の悔やみ、現在直面している問題、将来への不安…それらの対処に日々あくせくして過ごしているためいつも自分の心配ごとで頭の中がいっぱいになり、苦しみやストレスというものに悩まされてしまいますこれは何か悪いことのように聞こえるかもしれませんが、そういうものではありませんなぜなら生命の流れ、循環、つまり生きるということはそういうことだからですではずっと苦しみ続けるのか?もちろんそういうことではありません人として生きることは決して罰ゲームのようなものではないからです私たちは、自分の頭の中を支配する喜びや苦しみというマインドの本質を見極めることができます生きていく上で避けられない喜びごとや苦しみごと、ポジティブやネガティヴなこと、そのマインドの本質を見極めるだけで楽になることができますではマインドの本質を見極めるとはどういうことなのでしょうかまず頭の中を支配する事柄も、あくまでも自分の考えていることにすぎないと理解しましょう今直面している問題についても、とことん自分が好きなように考えているだけだということですそしてその内容もその日の気分によって違えば、見方一つ、情報一つで変わったりしますこれは自分の思い悩む心配事には実体がないということ、つまり存在しないということを自から証明していますあるのはただ、外側で起きる自分を刺激する出来事自分の内側に起こる反応自分の行為、行動言い換えると、これらは今その瞬間にただ起こっていることでありすべて純然たる現象、透明な事実、純粋なエネルギーでありそして言うまでもなく、これらもすべて存在しませんいわんや自分のマインドをや…しかし人は過去の起こったことを悔やみ、これから先のことを不安に思い込んでは悩みますたしかに問題を早く解決したい、楽になりたい、助かりたい…それは自分の心と命を保全するための自然なことではあるのですが、結論を急ぐと、自分の思い通りの結果を出そうとして状況を支配しようとしますしかしどれだけ考えあぐねても、必ずしも思い通りの結果が出るとは限りませんこれが人間関係の問題ならば、なおさら相手にも意思があり考えがあり、感じ方、視点、背景、属性、経験、蓄積、そして魂の目的…全てが自分と違いますこの違うもの同士の折衝人間関係においてもその場その瞬間のコミュニケーションでしかないのです問題を抱え結論を急いでも、過去を取り戻せないのと同じように未来もやって来ませんなぜなら過去も未来も思考の中にあり存在しないからです同じように、たとえ上手く行かない苦しくつらい状況があったとしても決してそれが悪いものとは言えないのですより正確には、悪い状況というものも存在しないのです大切なことは、今この瞬間の自分の在り様・在り方今この瞬間のコミュニケーションただこれだけです今が苦しいのなら、状況に振り回されないようにゆとりを持つことです肩の力を抜いてお腹、第三チャクラのあたりを意識して心呼吸しましょうこれをゆっくり繰り返すだけでもマインドは薄らいでいくはずです何度も繰り返してみてくださいそしてそのままハートのあたりでゆとりを意識しましょうゆとりは誰もが持っている無限の資産なのでゆとりがどういうものか考える必要はありません大切なのはそこから思いやりや配慮、そして自分を省みる余裕が生まれますそうすると必ず見えてくると思います自分の可能性人の持つ可能性本当の自分(魂)の意図すること今ここというその一瞬自分らしく在る心地よさそしてすべての経験が愛であるということ本質はそれが知りたいのです