中年エンジニアです。
 

毎度のことながら、

私の通勤電車の

おふりん淑女は、

彼氏が同じ車両に乗ってくるのを
 

目をときめかせて待っております。
 

もちろん隣の席はカバンでブロック

されている。


そんな彼女の

職業は事務。
 

入社時は花形の営業部門にいたが、

45歳をすぎたくらいから部署を転々とし、

1年前から経費処理を担当している。

各部署からの備品購入や請求書の

処理を主にしているが、


上長の

ハンコがない場合はつっかえしている。

「捺印がないので、処理できません」
「はぁっ?そんなんいらんやろ?180円やで?」
「ルールなんで」

これが昭和生まれの彼女のポリシーだ。


父親の教育は厳しかった。門限を破ると
家に入れてもらえなかった。


「女は短大でええ」


高校時代化学が得意だったので、
理系の4年制大学を希望していたのだが、
父親の言う通りにした。

地頭がよかったので、

短大での成績は優秀。


そのまま大手商社に入社したのが、
ちょうどバブル手前。

がむしゃらに働いた。
いろんな男とつきあったが、
気づけば好きになる男にはたいてい

相手がいた。
妻持ちの男達とつきあっては別れを繰り返していた。

気づけば30歳を超え、平成不景気に突入。

自身の営業の数字はよかった。


主任➡係長と男顔負けに出世していたが、
相変わらず妻持ちの男との噂がたえなかったので、

人事の評価が低く、

それ以上の出世はなかった。



気づけば57歳...独身

自身の妹の息子達は結婚し始めていた。

その甥っ子たちに子供ができたら

私はなんて呼ばれるんだ?

「おば...は、おばよね...」

車内アナウンスが流れる

「まもなく○○駅 ○○に到着します。」

毎朝、同じ車両の同じ席に座る。
彼氏からのLINEを見返しながら、
彼が乗ってくるドアを見つめている。

今の彼はたまたま私と同じ通勤路線だった。


いま、かがやくのよ私たち
いま、とびたつのよ私たち
女だっていろいろ咲き乱れるの...
人生いろいろよ...



って
いやいやいやいやいや
おい!おばはん!

隣の席にカバンおいたら

邪魔やからあああああ


一般車両で席取りはなしやぞおおおお


みんな、座りたいから
6:00台の電車乗ってるからね

こうなったら、次回
彼氏側のエピソードも書いたるからな




おしまい