大変な震災から1週間が過ぎましたが、まだまだ東日本は日常を取り戻せていないようです。

震災でお亡くなりになった方のご冥福を心よりお祈りします。
また被災地の一日でも早い復興を願っています。

西方見聞録



京都の方は普段とあまり変わらず、買い占めなども発生していません。
久しぶりの平和な京都からの日常報告です。

忍足をする猫。
西方見聞録

右上の鳥を狙っているようですが・・・。
西方見聞録

この後、あっさり逃げられていました。

大覚寺は梅が美しく咲いていました。
雪の日にも手入れをしてくれていた大覚寺の方に感謝。

西方見聞録

一面とはいきませんが、見事な梅林。梅の匂いは心地良い。
梅と言えば、菅原道真公が都落ちして京を去る時に詠んだ
「東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
が有名。

道真公は、その後太宰府で失意の中死んでしまうのですが、死後朝廷を祟ったと言われています。
昔の人は雷は道真公の怒りと考え、雷が落ちる時に「くわばらくわばら」と言って(ここは、道真公の領地、桑原なので雷を落さないように)とおまじないを唱えるようになったと言います。
※桑原に関しては諸説あるようです。

西方見聞録

ちょっと幻想的に。
西方見聞録


去る20日は、19年ぶりに月が最接近するというスーパームーンでした。

京都も少し薄雲がかかっていたのですが、写真を取るころにはすっかり晴れていました。

渡月橋に露出をあわせると、太陽みたいに輝いています。
西方見聞録

別撮りした月を合成。
西方見聞録

少し大きめに。人間の記憶ではこのぐらいですね。
西方見聞録

それでは、まだまだ大変な日本ですが、なんとか盛り上げていきたいものです。
先日、京の酒処の伏見へ行ってきました。

京都は、酒の神様松尾大社といい、伏見といい日本酒に関する場所があるので、日本酒好きならおさえておきたい場所です。

酒蔵は、丹波橋駅周辺と桃山御陵前駅の周辺に点在しており、どちらかというと丹波橋駅の方は有名な酒蔵が多いので、桃山御陵前駅に行ってみました。

まずは、桃の滴の松本酒造さんに行ってみたのですが、試飲出来るような場所や販売所はなく、工場見学や試飲は事前に連絡が必要とのこと。

当たり前といえば、当たり前ですが、今まで行った酒蔵やワイナリーには、試飲が出来る販売所があったので油断してました。

でも、通りかかった従業員の方はすごく親切でした。

レンガ作りの建物が見事。
西方見聞録

川沿いのいい場所なので、直売所を作って試飲出来るようにすれば、人気がでそう。
西方見聞録


ひょっとして、直売所なんてないのか?
心配になりながら、英勲の斎藤酒造さんへ。

ここも直売所がなかったのですが、事務所でお酒を10銘柄ぐらいだして頂いて、片っ端から試飲。

ここのお酒の特徴は、京都産酒造好適米、いわゆる酒米に祝(いわい)を使っています。

日本酒は当然米から作るのですが、コシヒカリのような食用米ではなく、酒米という専用のお米を使います。純米酒の多くは山田錦。他に有名なのは五百万石。あと、夏子の酒のモデルになった亀の尾。

僕が飲んだ純米吟醸酒の9割は山田錦だと思います。

祝は一度すたれたそうなのですが、最近復活させたそうです。

英勲の大吟醸は、純米酒ではなく醸造アルコールを添加しているのですが、嫌なベタつきは全くなく、吟醸の華やかさとすっきりとした味わいが魅力でした。

純米吟醸が主流の今、あえて醸造アルコールを入れてくるという、杜氏のこだわりが感じられる一品でした。720ミリリットルで5000円ぐらいするだけはあります。

あと、日本酒にゆずや梅を入れる果実酒は、最近どこでも作っているのであえて飲まずにいようかと思ったのですが、事務所の方が進めてくれるので結局飲んでしまいました。

美味かったです。

で、贈り物と自分用に古都千年の純米吟醸。自分用にはにごり酒を買いました。

引き続き、富翁の北川本家さんへ。

ここは、アンテナショップがあり、酒と米を売っています。

特別本醸造が、量り売りで買えるというのは売りなのですが、量は少なくてもいいので良いものが飲みたい。(味が分かるかは別として。)

で、ここでも5本ぐらいを試飲させてもらう。

富翁さんの日本酒でのお気に入りは たれくち です。

淡麗なのですが、旨味の余韻が残る。720ミリリットルで2600円程度。

米焼酎もあったので、試飲させてもらいました。

米焼酎好きなのですが、川辺、鳥飼が飛び抜けており、後はどうもしっくり来ない。ですが、ここの米焼酎は久しぶりにヒットしました。

米焼酎 はんなり。

気に入ったので、自分用に購入しました。

さらに、オーク樽で長期熟成させた、はんなりゴールド。店のおじさんも言ってましたが、味はまさにシェリー酒。でも、口当たりよく、香りもいいのでヘタなシェリー酒より美味いと思います。

その後、ランチを済ませて、ほとんどの伏見の酒が飲めるという油長さんという店へ。

先ほど飲めなかった松本酒造さんの酒も飲むことができました。
純米大吟醸生原酒。美味しかったです。


日本酒も悪酔いする、後味が悪いという悪いイメージがありますが、純米大吟醸クラスを飲めばイメージが変わると思います。

本醸造でも美味い酒はありますけどね。

3月19日に酒蔵まつりがあり、試飲出来るようなので是非行ってみたいと思います。


帰りに御香宮神社に寄って、石垣フェチなのでずっと眺めてたら、周囲と明らかに違う一つの石が。
何か文字が見えます。

西方見聞録

小キく

かな?なんておもってたら、全然知らないオッサンが話しかけてきて、石垣について4,5分小話。
関西はやっぱフレンドリーだね。
先日、天気が良かったので、映画村に行ってきました。

自転車で30分ぐらい。チケットショップで1800円だか、1500円だったので十分楽しめました。
(通常2200円でした。)

日光映画村が4500円という挑戦的な金額であることを考えると、ずいぶんと良心的。

アトラクションが特にないですが、忍者ショーと、映画撮影ショーは結構楽しめました。

忍者ショーでは、修学旅行の中学生達がいたのですが、中学生の「一生懸命オモシロイことを言ってるぜ俺たち」アピールは、過去の自分を見てるようでこっちが恥ずかしくなる。

後は写真を撮りまくり。

小学生からの時代劇ファン&江戸時代ファンにとっては、天国のような場所です。

今回は、時代劇っぽく見えるように、ちょっとノイズいれたり、コントラスト強くしたりとしてみました。

西方見聞録
役者のタマゴの方が、ところどころにいて写真を撮らせてくれます。みなさん、ノリノリで色々やってくれます。
ただ、この時はこっちもちょっと恥ずかしく、中途半端だったので次回行くことがあれば、色々なシチェーションをオネガイしようと思ってます。


西方見聞録
この方は、特に気さくで良い人でした。今度、玉木宏主演の砂の器で警官と、杜氏だったかの役で出るそうです。

見る機会があれば、是非、チェックしてみてください。
(※顔出しOKいただきました。折角なのでご紹介。)

ところで、砂の器って、ヘタに現代にリメイクしたら意味合いが全く違うモノになってしまうと思うんですが・・・。前、中居くんがやってたのも、無理矢理重くしてる感じ。何故殺人を犯すかっていう動機のキモのとこ変更したら、砂の器じゃないって・・・。

確かに動機を変えないと、現代ではムリがあるのでしょうがない。時代を変えないか、現代でやるなら、原作(原案)を砂の器にして、ベツモノとして扱えばいいのに、と思ってます。


西方見聞録
こちらは池田屋の階段。蒲田行進曲の階段落ちはもっと広かったような気がします。

西方見聞録
見回りする新選組。結構いい雰囲気。

西方見聞録
吉原。昼なのを無理矢理、吉原の夜っぽくしてます。手抜きなので、細かいとこは許してください。

当初、吉原は現在の吉原とは違う場所だったそう。

通りに面した格子の向こうに女性が待機しており、男が通りながら女性を決める。指名みたいなもんですかね。

ただの風俗ではなくて、社交場的な要素があり、かなり花魁達は教養人だったみたいですね。どっちかっていうと銀座のクラブに近いのかな?
風俗も銀座も行ったことないから知らないけど。

最近の女の子は、すぐ寝て客を捕まえようとする。とは、今のキャバ嬢でも言いそうなセリフですが、明治初期の話。

落語の明烏を聞いてると、女郎を呼んでもフラれて、飲んだだけで帰らされる場合もあったみたいです。

花魁によって、いくらお金を積まれても客を取るのを拒否する、というスタイルが許された花魁もいたそうで、上手いことブランディングを行っていたんですね。

幾代太夫という超売れっ子の花魁に会いたい職人が、たった一晩の為、それも会えるかどうか分からないのに3年間の給金を貯めて会いに行くという純愛ラブストーリーが幾代餅。

親のバクチの借金の為に、娘が自分から女郎屋に行くのが文七元結。

というように、古典落語では吉原、品川などの女郎屋が多く登場します。

実際は、何かにつけて金がかかるシステムで、抜け出しにくくなっていたり、病気を移されたりかなり悲惨な状態だったようです。

西方見聞録
花魁。人形ですが着物がボロくなってて、なんか切ない感じ。

映画村の後は、近くにある広隆寺に。
西方見聞録

中には、有名な宝冠弥勒があります。

ほんとになんともいえず美しい。まさに国宝。

勿論、撮影禁止でした。

西方見聞録
屋根に鷺?が。

西方見聞録
「呼んだ?」みたいにちょっとマヌケですね。