その日は俺のバンドのライブだった。M子も一緒に打ち上げに参加し、宴もたけなわ。それぞれ帰路についた。俺はライブハウスのある難波からM子の住む神戸まで車を飛ばした。が、ライブで全力を出し疲れた俺は、今日はホテルに泊まることになった。2度目の再会から3か月。実は初のM子との外泊であった。実家住まいのM子とはなかなかお泊まりするチャンスがなかったのだ。俺は親に外泊すると電話するよう即すもかたくなに断るM子。「ホンマにええんか?」と心配する俺をよそにM子は「ええねん。親は私のことなんか心配しないから。」と悲しい返事をした。M子の母親は今度一緒に住む男性の他に愛人がいるらしく、あまり家にいないらしい。

 この日は疲れているはずなのに、俺は3連発。M子は8回絶頂と激しいものだった。疲れマラは本当だな!結局、あまり眠ることもなく朝を迎えた。ホテル近くの駅から電車で帰ると言うので、M子を近くの駅で降ろした。

 家に帰った俺を待っていたのは、実家の母親からのこんな留守電であった。『Tさん(M子の名字)って所の母親から電話があったけど、あんた何してるんや!?女子高生連れ回って!!』何のことか理解できなかった俺はドキドキしながら実家へ電話した。ラップのライムのごとく、すごい剣幕でまくしたてる母親(韻は踏んでないが(笑))。なんて事だM子が実は高1年だったなんて!無断外泊したM子を心配して彼女の母親が、以前M子に教えた俺の実家の電話番号を見つけ電話してきたらしい。俺は速攻でM子の家に電話した。電話にはM子が出た。帰った途端、すごい剣幕で親に怒られたそうで、嘘をついたことを電話口で俺に謝った。ひと段落した刹那、彼女の母親が電話口に出た。ここからとんでもない事に巻き込まれることになるのであった。

→つづく