おばさんの話
手術後2週目、今だ恋の微熱が続く。とっくに醒めてもいい頃なのに。おそらく自分の中で何かが闘ってるのだろう。恋ならいいが、医療的にはその根元の詳細を調査し駆除する必要がある。
今回はMRIを撮りに他の病院へ外出する。

ストレッチャーごと、リフト付きハイエーススーパーロングで搬送される。さすがはスーパーロング、中は広い。途中小窓から住み慣れた見慣れた、変わった風のない風景が目に入る。変わらぬ風景もこの夏ビーサンを買った靴屋が閉店セールになっていた。自分が消えた社会も、消えた者とは無関係に確実に変化しているのだ。
病院へ着く。わりと大きな病院らしい病院だ。どんな重傷患者が搬送されてきたかの視線を受けつつ、込み合う待合室ロビーを練り通る。貴重な体験だ。その先の通路でしばらく待機する。
その通路のベンチ、看護師さんがおばさんの話を熱心に聞かれていた。おばさんの話によると、少し前に足を骨折し、歩行困難で生活が大変不自由ということだった。その骨折というのが、足の小指を角にぶつけてやったそうだ。……。心と小指が震え上がった。熱が0.4上がった。耳栓しときゃよかった。
今回はMRIを撮りに他の病院へ外出する。

ストレッチャーごと、リフト付きハイエーススーパーロングで搬送される。さすがはスーパーロング、中は広い。途中小窓から住み慣れた見慣れた、変わった風のない風景が目に入る。変わらぬ風景もこの夏ビーサンを買った靴屋が閉店セールになっていた。自分が消えた社会も、消えた者とは無関係に確実に変化しているのだ。
病院へ着く。わりと大きな病院らしい病院だ。どんな重傷患者が搬送されてきたかの視線を受けつつ、込み合う待合室ロビーを練り通る。貴重な体験だ。その先の通路でしばらく待機する。
その通路のベンチ、看護師さんがおばさんの話を熱心に聞かれていた。おばさんの話によると、少し前に足を骨折し、歩行困難で生活が大変不自由ということだった。その骨折というのが、足の小指を角にぶつけてやったそうだ。……。心と小指が震え上がった。熱が0.4上がった。耳栓しときゃよかった。


