感動した。

まぁ正直なところ、SL自体カッコイイと思って乗ったわけではない。むしろ貨物列車の方がくらい。
ところがところが、キレイにまとまった現代の乗り物にはないこの存在感。停車中、例にならって正面より。

分かりにくいけどこの車輪のデカさ、グリス臭さ、車輪を動かす棒、機関、一言で言えば産業革命みたいな。どこからかしら男の子としてのアドレナリンが…

石炭山積み、これで走るのが凄い。いや、逆にこれをスコップで入れないと走らない。

その張本人の機関士さん、機関車映えするよい男。

やっぱこれですよ、"おごっつぉ弁当"と地ビール。ピルスナーとベールエール。(以下列車を味わうため撮影中止)
発車の鐘と、機関士さんの"発車~"の声と、汽笛の"ポォ~"、純粋に感動した。
そして何気に風景の人々が皆さん手を降って下さる。踏切待ちの運転手、原付のおばさん、農作業中の方、保育園児逹、点検中の消防士、球磨川最後の渡し舟船頭、その名も求磨川八郎氏…
感動多き列車の旅だった。客室乗務員もかわいかったし。
しかし何より、発車時間を知っていて病院の屋上から手を振って下さった肉眼で5ミリくらいの田口さんに、一番感動したかも。
散策

日曜日の午前、ささやかな森を散策する。
まずはセルティックと、蕾からしてたぶんあじさい。あじさいの花は厳密にいうと花ではなかったんだっけ?まぁいい、梅雨近しというところか。ここにはトカゲも住んでいる。あとリトルピープル。

歩を進め桜の下。あの儚さや妖艶、花見の宴も遠い過去形。緑の陰と5月の風、個人の事情とは無関係に季節は移ろい繰り返してゆくもの。

松と屋外水道。日本の庭らしい組み合わせ。この水道で庭に水撒いたり水稲の苗に水かけたり靴洗ったりしていた。患者の子供の頃の記憶ね。あとリトルピープル。

この癒しの緑の中で、赤が一際目を惹く。野に生えた薔薇のようなもの、野薔薇と名付ける。たとえばテーブルに飾られた薔薇より、より刺々しく毒々しく威圧的だ。
"テーブルに飾られた薔薇"について、あたかも見せかけだけの苦労を伴わない美しさの象徴にされるけど、それはそれでまた気の毒だと、ここで思う。

スナップエンドウのような豆類に出会う。湯がいたところで食物にはならなそうだけど。
その奧に実になりかけ発見、患者の分析だとたぶんビワかスモモ。あるいはまったく想像を超える実かもしれぬ。ここにもリトルピープル。

9時44分、人吉へ向けSL発進。"ポ~"って、いかにも出発進行!的な、そのマンガチックなところに惹かれてるんだけれども。それでもピントがフェンスにあるところがまた、患者的であり、散策終わり。




