ついこないだの日曜の晩、俺はヒューマンの週一ノベル科の入学のキャンセルの書類を書いた。



これで本当にヒューマンへは行かなくなると思うと、なんか切ない……




入学を辞退する書類には、学籍番号を書く場所があったが、俺は学籍番号をもらう前に入学を辞退してしまった。



本来なら、4月から通う予定であったが、先日に親と話をした結果、分割が出来ないという事でキャンセルをせざるを得なくなった。



これで、俺がノベル作家になれたかも知れないという道は完全に途絶えてしまった。



もう、ノベル作家になれないと思うと、少し寂しく虚しく思えてきた。




古くは高校の頃になってみたいと密かに思い、昔から物語を考えるのが好きだっただけに、実に虚しく思う。



まだノベルを学ぶ学校に行っていれば、業界との接点なんかが出来て、普通に送るよりは1%も確率があったチャンスを、最後は一括で払う授業料がないとの理由で諦めた。




そう、ノベル作家を目指すという夢を、自らの意思で始める前に終わらせてしまったのだ。




ノベル学校に行って、小説の書き方をきちんと学ぼうと思っていたが、行けなくなった今は、独学しか道は残されていない。



当然、独学なので学べる範囲は限られてくる。



初めは、プロットの書き方や人称の使い方をきちんと学ぼうと思っていたけど、ノベル学校に通えなくなった今、これらの事も全部一人でやって行かなくてはならなくなった。





あと、なれなくなったというもう一つの理由は、やっぱり仕事との両立は無理だったという事である。



介護の仕事を始めてからは、エブリで書いていた自作ノベルは更新ペースが落ちるばかり。



どのみち、ヒューマンに通ったとしても、仕事との両立からは逃れられなかったけど……





確かにヒューマンに通ったところで、100%作家になれるわけではないことぐらいは知っている。



でも、ノベル学校通う事で、小説の書き方+業界との接点と、ノベル作家になれる確率は1%でも多くの確率を得る事は間違いなく出来た。



そんなノベル学校も、もし次に行きたいと思っても、もう趣味でしか行くことが出来ない。



と言うのは、プロ作家になれる確率の高い年齢は、今が最後だったからだ!





別に、ノベル作家になるのに年齢制なんかはない。



ただ、同じレベルの作品を賞に応募しても、採用される率が高いのは、年齢が若い人だ!



そう、若ければ若いほどチャンスはあるのだ!




となれば当然、きちんとした書き方を知らなければ駄目であるのは100も承知。



そんな書き方も知らないようでは、既に時遅し。



もしこの先、一括で授業料を全額払えるほどの余裕があるお金があって、ノベル学校に行っても、もう遅いだろな……




つまり、今回のキャンセルは同時に、作家になれたかも知れない確率をもキャンセルしたという事だ!





言っとくが、あくまでもなれないと言ったのは、商業誌の方であって、同人誌でなら、まだ目指せる可能性はある。



もし今後も、作家を目指すとなったら、商業作家でなく、同人作家だろな。



てか、つい一年前は、商業作家になろうなんてまともに考えていなかったんだな。



元は、ネットで書いている小説が注目をされればデビューが出来るかもと思っていた時期もあったし。





ともあれ、もうヒューマン大阪校の中に入る事はないと思うと、やっぱり寂しいな。



一度は、ノベル科の授業も受けてみたかったよ。



再び学生になれると思っていたが、もう学生になる事もないんだな。



とりあえず今年も、昨年通り、お金を貯めて行きそう。