サミングとは親指の英語thumbから来ている言葉で

釣りの世界では親指で糸の放出を制御することです

ベイトリール（両軸）でキャスティングする際に

スプール（糸を巻いてある円筒状のもの）を

親指で軽く押さえておくんです

そうしないとスプールが回り過ぎて

糸がぐちゃぐちゃになってしまうんです

（バックラッシュ）

狙いのポイントにルアーが届くように調整出来れば

一人前です

（スピニングリールの場合には人差し指を使います）

ボクシングでは目潰しの意味

リコーダーの演奏でも使う言葉みたいですね

突然サミングについて触れたのは

昨日の釣りの際に再認識したからです

昨日は瀬戸大橋のまわりに行っていました

大潮（潮の干満の差が大きい、満月の頃）なので

船長が潮の流れに合わせてポイントを変えてくれます

釣れるタイミングに合わせてくれるんです　

狙いは真鯛なんですが

さすがに水温が急に下がって活性が低かったです

それでも辛抱に拾っていき

なんとかおかずだけは確保出来ました

今回の仕掛けはタイラバです

錘（タングステン）にゴムのヒラヒラが付いてます

右のふたつがそうなんですが

とても高価なので根掛かりで無くすのが恐怖です

根掛かりが多いポイントでは

左の錘に付ける仕掛けでお茶を濁します　

これでも高級魚のアコウは充分釣れるんですよ　

真鯛がそれをエサと思っているのかは分かりませんが

不思議なことにそれで釣れるんです

最初はお年寄りは信じない人が多かったのですが

近頃ではみんなやっています

タイラバを底まで沈めて

あとはゆっくり巻き上げるだけのシンプルな釣りです

ただ、錘の形や色、ゴムの形や色で当たりが変わるし

巻き上げるスピードは特に大事なんです

その日の真鯛のご機嫌次第で変わってきます

真鯛が追いかけて来て食い付く訳ですが

彼らがじっと底で待ってる訳ではありません

魚探で見ると様々な水深に居ます

そんな彼らの前をタイラバが沈んでいきます

それが気になったら、追いかけてきて

底から上がってきたところで食い付くか

そのまま追いかけて来て食い付くのです（想像）

ならば、タイラバを沈める時から勝負は始まってます

賢明な諸兄姉ならもうお気づきですね

まわりくどい話にお付き合い頂きましたが

タイラバを沈める時サミングが大事だということです

ゆっくり沈めて興味を持たせて

底で反転したら少し早目に巻き上げて

ヤバい、早く食い付かないと逃げられる　って

思わせるのがいいと思いませんか？　

釣り業界の人も真面目に研究開発していて

サミングに慣れてない人のお助け機能があるんです

それがこれ　フォールレバーです

矢印のレバーです

スプールの軸を押さえてる所を調整して

回転に負荷を掛けれるのです

最近のリールは進化していて

スプールが回転するスピードも表示されます

巻き上げるスピードをこれで把握するのですが

このレバーで沈めるスピードも管理出来るのです

今回はこのレバーを活用して釣果が出た気がします

今回使用した道具たちをしっかり乾かして

明日は娘たちや孫たちと海の幸を頂きます　