最近、みんな良い稽古が出来ています。
ほぼ全員が充実した稽古を行っていると思います。

それは一つに気候も良くなってきて、動きやすくなったのもあるでしょうけど、夏場に頑張って稽古してきたものが、少しずつ力となって身についてきて、みんな成長しているんだと思います。
もう一つは自分からやる気になり、自ら一生懸命剣道に取り組んでいるからでしょう。

じゃぁ、どうすればやる気になるのか?

これは人それぞれですから、よくわかりません。
時に、どの瞬間かに急にやる気になったりします。
いつも一緒に稽古し、子供達と過ごしていると、急にやる気になる事があります。
この瞬間を見逃さず、さらに鞭を入れて一気にレベルアップさせるのか、または褒めて引っ張り上げるのかは、その子の性格、それまでの道程、その時の雰囲気によると思いますが、この瞬間を見逃すようでしたら指導者としては失格だと思います。
しかし、指導者も人間ですから見逃したり、見誤ったりすることもあるでしょう。
それならば、そのやる気になる瞬間(チャンス)が少ないと困りますので、多くなってもらえばいいわけです。

それには剣道が楽しくないとダメだと思ってます。

でも剣道って楽しいですか?

さらに言えば剣道の稽古って楽しいですか?

私は少なくとも稽古は楽しくなかったです。
剣道そのものは好きです。 楽しいです。(今だからかもしれませんが)

子供達から見て楽しい事と言えば、試合に勝って自分自身が誇りに思えたり、先生、親御さんに褒められたり、また道場のみんなと稽古、試合、行事等一緒に楽しめるところぐらいだと思います。

小学生、中学生、またそれ以降も現役選手の間は試合というものは必ずついて回ります。
その試合に勝つためには厳しい稽古も、辛い稽古も、避けては通れないですよね。
そこが楽しくない一つの要素であるのは間違いない事です。
稽古不充分で挑んで試合に負けても楽しくはないですね。

だったらどうすればいいのか?

ずっと考えていました。

そして出た結論が・・・



『厳しい稽古、辛い稽古を楽しくやる。』    です。



剣道の大部分を占める稽古を全部とはいかないでしょうけど、半分ぐらいは楽しくやろう、楽しく出来るようにしようと、考えています。

以前子供達にそういった稽古法を考えて、先生まで教えてくれと頼んだのですが、誰も言ってきません。
まぁ、思いつかないんでしょうね、私も全く思いつきません。
頭に出てくるのは、昭和の稽古ばっかりですから。
でもこれをやって行かなければ道場としての次のステップというか、進化、成長はないんじゃないかと思います。
このままでは現状維持が精一杯でしょう。

子供達にとって稽古、試合が楽しければ、剣道にやりがいを感じることになり、必ずやる気になるはずです。

そして指導者は子供達、親御さんをやる気にさせるのが、少年剣道の指導者の役目だと思います。

早いうちにみんなが、今日の懸かり稽古は楽しかったねぇ。今日の追い込み稽古はおもしろかったねぇと言えるような日が来るよう頑張ります。