先日、本探しのため、久々に池袋の地を踏みました。
私は9歳までを池袋から急行1駅10分の街で育ちました。
正に池袋は庭でした(今は新宿が庭、池袋は別荘のようになっていますが・・・)。
そのため、幼少期の思い出の中には必ず池袋があります。
そうしたバックグラウンドがあるためか
私の中には今も、セゾン文化の精神が流れているようです。
西武百貨店池袋本店、通称イケセイのSMA館(後のイルムス館、現:別館)にあった
セゾン美術館は、99年、四半世紀の歴史に幕を下ろしました。
それは、私が7歳の時ということになります。
という訳で、記憶は朧げです。
でも何度か母に連れられて行ったような印象が残っています。
しかし、難解な前衛芸術を主に扱う美術館などに、
保護者は子供を連れて行くでしょうか・・・?
因みに母に当時のことを訊いてみましたが、記憶が最早曖昧で
確かなことは分かりませんでした(若年性認知症などではありませんww)
セゾン美術館では、ほとんどの企画が赤字だったようで、
その採算度外視の運営は
今でいうメセナの先駆けのようだと良く言われています。
その赤字を多少なりとも抑えるため、
前衛芸術を取り扱う展示だけでなく、
一般大衆向けの展示も行っていました。
恐らく、私が幼稚園や小学校時代にセゾン美術館へ連れられて行っていたとしても、
それは、ショックが大きくて教育上悪いかもしれない??前衛芸術ではなく、
一般大衆向けであり、尚且つ子供向けの展示だったと思われます。
セゾン美術館の前身は、75年、本館の最上階の12階にオープンした西武美術館です。
美術館を名乗っていますが、百貨店の催事場に過ぎず、
89年に場所を別館に移して博物館法が適用されたのを機に
セゾン美術館と改称しました。
現在の別館はその際にセゾン美術館の頭文字をとって別館からSMA館に改称しましたが、
その後99年に美術館は閉館し、
デンマークの家具ブランド「イルムス」が入居したことによりイルムス館と改称しました。
そして、2008年から2年間、イケセイが総額400億円をかけて大改装・耐震化工事を行い、
それに伴って、イルムス館には無印良品の旗艦店がオープンし、
巡り巡って再び別館の名に戻った、という訳です。
その別館では今も、
セゾン美術館の末裔“的”存在の西武ギャラリーが細々と活動を続けています。
厳密には、末裔は軽井沢のセゾン現代美術館ですね。
嘗てのセゾン美術館の収蔵品は今、こちらに収められているようです。
近いうちに軽井沢へ、西武黄金時代の痕跡を探す旅にでも出たいなと考えています。
池袋はその昔、書店の街でした。
今も、ジュンク堂書店池袋本店やリブロ池袋本店といった大型書店の本店があり、
家電と共に、本の激戦区とも言えるでしょう。
先日、リブロへ行って、
ここならもしかすると旧西武・旧セゾン関係の本の品揃えが豊富かも、、、
と思い、探してみたところ、
堤義明に触れる内容が書かれた旧西武関係の本は一切取り扱っておらずwww
旧セゾン関係の本は普通にボチボチといった状況でした。
結局、旧西武・旧セゾン関係の本はジュンク堂の方で探し求めることにし、
ここでは、丁度偶然遭遇した「古地図展示即売会」で、
東京市15区時代の明治30年の鳥瞰図と、
東京市35区時代の昭和8年の地図を購入しました。
詳しくは今度、ブログ【住宅街探訪】にでもアップしたいと思います。
ジュンク堂書店といえば、つい最近まで私の庭、新宿にもありました。
新宿三越アルコットの6階から8階だったと思います。
しかし、今では皆さんもご存じ、
ビックカメラとユニクロがコラボした「ビックロ」なるものに様変わりし、
嘗ての三越の面影は、階段部分の袖壁や手摺などに僅かに残すのみとなってしまったのです。
私としては、この変化は非常に無念です。
昔、新宿三越アルコットの確か4階から6階には、
これまた旧セゾンのロフトがテナントとして入っていた時代がありました。
ビックロも確かに面白いことは認めます。
でも、新宿からロフトも消え、ジュンク堂も消えてしまったのは、喪失感が大きすぎました。
そんな訳で、別荘の池袋まで足を運ぶ生活を余儀なくされています。
因みに池袋のロフトは小さいので、渋谷まで行かねばなりません。。。
ここまで書いてきて、この記事のタイトルの意味を見失いそうになっていました。
そのリブロへ行ったついでではありますが、お隣の無印良品の池袋西武店にも立ち寄りました。
先にも書きましたが、イケセイの大改装に伴ってオープンした店舗で、別館にあります。
そして、セゾン美術館の末裔“的”存在の西武ギャラリーも、
嘗てセゾン美術館のあった別館にあります。
その昔、西友のプライベートブランドとして誕生した無印良品ですが、
現在では良品計画という、西武百貨店とは別の会社が運営しています。
※現在、西武百貨店はセブン&アイ・ホールディングス傘下です。
その無印良品の池袋西武店で流れた、ある店内放送を聞いて、
思わず私は鳥肌が立ってしまいましたw
西武ギャラリーの案内放送が流れたのです・・・!
そこにはまだ、セゾンが生きていました。
セゾン解体から10年以上の歳月が経過しようとしています・・・。
セゾンが生んだ数々の事業(西友・LIVIN・無印良品・ファミリーマート・ロフト・パルコetc...)は、
それぞれ独立し、立派に成長を遂げています。
これからも、そいうった“セゾンの子供たち”の現在の生き様や、
今尚残る旧セゾングループのゆる~い繋がりに迫っていけたらと思います。
今回の、無印良品で流れた西武ギャラリーの放送は、ゆる~い繋がりの好例でしたw
そして、セゾン文化の精神が骨の髄まで染み込んでしまっている、私のような人間も、
セゾンの子供たちと言えないでもないかもしれません。