先日、留学するために何をしたら良いのかという質問を研修医の先生から頂きました。
診療科によらず、準備しなきゃいけないものはズバリ
英語(言語)
お金
コネクション
です。
•英語について
働くのに必須なのは勿論、カナダの病院では外国人フェローの採用条件に英語試験の点数を課しているところが多かったです。自分の勤めたトロントのSt. Michael’s Hospital ではTOEFL iBTで93点以上またはIELTS 6.5以上が必要でした。この点数を取るのはそれなりに大変で、大学センター試験で満点取れる英語力でもIELTS 5点台が関の山だと思います。言語力というのは身につけるのに数年単位の長い時間が必要で、必要になってから準備するのでは遅いです。いざ留学のチャンスがやってきても英語の試験がパスできてなくて話が頓挫してしまったケースも沢山見てきました。漠然とでも外国に行きたいと思ったら早めに手をつけましょう。
•お金について
これはかなり切実な問題です。生活していけなければ、留学どころではありません。クリニカルフェローは基本給料貰えますが、額は日本で勤務していた頃の半分でした。しかも今は円安の影響で北米の物価は日本の倍です。物どころか家賃まで倍です。自分のいたトロントの家賃は港区の倍でした。実質金銭的には日本で働いて時と比べて4倍の負担でした。子供も3人いたので、月給だけでは到底食べていけず、2年間で800万円は貯金を消費したと思います。いつ破産するかビクビクしてて、贅沢は出来ませんでした。お金の工面はあらかじめしておきましょう。
•コネクションについて
職場に採用されるにはその職場のchiefから許可を貰わなければなりません。大学入試などのように選抜試験があるわけではなく、応募書類を提出したとて、目を通して貰えるとは限りません。私が務めていた職場では臨床フェローの募集枠が年間3名のところ、100名ほどの応募メールが世界中から寄せられる用であり、それぞれのメールに目を通している余裕は無いと言っていました。そのため、採用されるにはその職場の人の知り合いからの紹介など、コネクションが必須になります。私自身も、以前に務めていた日本人の先生がとても良い評判で、その先生に紹介して頂いて入職することが出来ました。私自身も次の先生を紹介しました。紹介してもらうには、紹介していただく先生に、自分が紹介に足るレベルであることを示す必要があるため、学会や論文で実績を作ったり、信頼のおける施設で働いていたり、専門医などの資格を取っていたり、パッと分かりやすい経歴を作っておくことが大事だと思います。また周りのドクター、コメディカルからの評判も、すぐに広まるため、普段から人当たり良く仕事することが大事だと思います。
早めの準備が大事です