タバコの煙

目で追っかけると、数秒で消えていく

人生もタバコの煙と同じ

いつかそのうち消えて忘れ去られていく

生きるとは儚いもので、死はどうしようもない虚無

我々はそのどうしようもない虚無へと日々近付いていく

虚無の先に何があるかなんて、虚無なんだから、何も無い

我々は何も無い先へと向かっていく

産まれてからすぐに、無へと向かっていく

何を残してもそれは時が経てば無くなる

裸のまま産まれ、裸のまま無くなっていく

生命は月下美人のように一時の間だけ咲く

誰が見てようとも誰も見ていないでも、咲いて枯れていく

行き着く先に未来は無い

されども生きるのが無意味とも思わない

不幸の数が多いかもしれない

苦痛、孤独、涙の数が多いかもしれない

されども、そんな人生の中でも喜びや他者との共感、愛、笑って過ごせる日々がある

慰め合い、感動を分かち合い、笑いあえる日々がある

人は産まれながらにして孤独であり、死ぬ時も孤独だ

かけがえのない人生の先には無が待ち受ける

しかし、生きるのは無意味でもなく無価値でもない

新しい生命が、新しく産まれた人が、笑って喜んで生きるのを願う

人生は無意味だ

だけど、人生には意味がある

何故なら人生には愛があるから

愛の欠片が地球に飛び散る

美しいユートピアが世界に飛び散る

人生は月下美人だ

今日、涙を流しても

明日には笑える日がくる

明日には喜びがくる

誰かに寄り添い、やがて命が尽きるまで