月が綺麗だ。

月が。

月が、綺麗だ。

月が。

月、綺麗。

月、

綺麗だ。

何事も無かったかのように夜がやってきて

何事も無かったかのように朝日が昇る。

ああ、こうしている間にも無駄に歳を食う。

淡々と、淡々と、淡々と、淡々と。

昨日が過ぎ去って、今日に至り、明日が来る。

淡々と、淡々と、淡々と、淡々と、

こうしちゃいられない。

こうしちゃ。

やらなくてはいけない、

なんて、

義務に奪われる人生はまっぴらごめんだ。

たかだか数十年。

好きなだけ生きて、好きなだけ死のう。

嫌いなだけ生きて、嫌いなだけ死のう。

こうしちゃいられない。

死が迎えにくる。

刻一刻と、

刻一刻と、

刻一刻と、

刻一刻と、

月が綺麗だ。

ああ、月が綺麗。

綺麗な月だ。

ゴミクズから這い出て、

月を見た。

綺麗な月を。

こうしちゃいられない。

明日もきっとやってくる。

今もきっと過去になる。

ほら、過去になった。

何十億年の過去が僕の遺伝子に刻まれている。

ほら、今になった。

ほら、明日になった。

笑おう。

せめて悲劇な人生を喜劇にしよう。

せめて悲劇な人生を。